カテゴリ:魚沼一座
13:00から、魚沼一座舞台“雪壁”の長岡リリック・ホール公演の稽古。
この日は演出家の小口さんが来ていて、相変わらずの心地良い緊張感とパワーを劇団員皆が受け取っていたようだ。もちろん、オレも。 午前中は子役たちが出るシーンをメインに稽古。午後13:00からオレら、ボランティア・グループの出る第一幕のシーンを演出を施されながら稽古することに。 一幕四場。今回の公演では、研修医・あき子役と一彦(牛くん)の恋人役とおばちゃん3人組のひとり、吉田さんが入れ替わってる。それ以外はこの前の公演の時と同じキャスト。新たに加わった3人は、やはり勝手が判らない様子で、ちと戸惑っていたようだった。しかしながら新・吉田さんは、ハマり役。朝岡さんに負けず劣らずのオバちゃんパワーで(失礼:笑)、朝岡グループは戦力増強!黒田役として絡むのも、ビビリがはいるほどなのであった。前任の吉田さん役、“マルちゃんママ”がおとなしい性格の方で、嫌味な奥様役を演じることに抵抗がある風だったことを思い出すと、対照的だなぁ…って思う。 一幕四場は、黒田くん最大の見せ場にして独壇場の場面があるので、テンション上げていかないとな…って、舞台に上がると自然にスイッチ入るのな。早口になり過ぎる癖は、まだちょっと出てるかも。明日の稽古では、そこを注意して臨みたい。舞台に“与えられて役として存在する”ってこと。頭でなく身体に染み込み始めたのかな?黒田の気持ちになって舞台に立ち、そこに存在するっていうこと、前よりも自然とできているようだ。…思い上がり・勘違いでなければいいが。その辺はやっぱり、頭で理解することではないのだろうな。 オバちゃん3人組と、若い牛くん&その彼女の口論からドタバタの展開は、前回より自然に、もうグダグダにしっちゃかめっちゃかで。だがそういう場面だからそれでいいのだと思う。むしろいい感じ。そういうてんやわんやの状況で、自己主張しなければならない新あき子役の先生も、『トイレ掃除のボランティア、私やりますからっ!』って、絶叫しなければならなくなっていて…。あき子役は、言わばボランティア・グループの良心。頼りない市役所職員黒田(オレ)では収拾がつかなくなってる場を、一瞬にして静かにさせる叫びが求められる。前回よりパワフルで、活き活きしたユーモラスなあき子の誕生だ。 一幕四場には、例のあの(と、言っても知らない人は知らないが)『ボランティア~ ボランティア~ ♪』と歌いながら踊るシーンがある。舞台参加者の大半が出て踊るこのシーンは、一幕の見せ場であり、いち番伝えようとするパワーが必要な大事な場面。オレを含め年配の参加者は皆、息を切らしながら歌い、踊り、挑んでいた。 この日は大道具・小道具も可能な限り使い、照明・音響付きの稽古。UNDISCOVEREDから、当日手伝ってくれるスタッフの方3名が来てくれて、一幕一場の大道具はけを手伝ってもらった。彼女らとしても、プロの演出家の指導の下に稽古が行われるところを観ることは、勉強になっただろう。 一幕の黒田の出番は、四場しか無いんだよね。あとは六場の最初に数秒、ちょびっと出るくらいで…。裏方役としては、一場のタンスを倒すのと暗転後舞台袖にはける作業と、六場で大きな音を出すことくらいか。裏方さんの役割の方が大きいくらいだ。六場で音を出す役割りは、タイミングをあわせることに気を遣う。台詞きっかけだからやりやすいのだが、タイミングを外すとシーンが成り立たなくなるから、注意が必要だ。舞台袖に置いてある、ダンボールの筒を舞台袖の床に叩きつけて“バシッ!”っと大きな音を出す。演出上必要不可欠なこの音を出すことが、かなり快感で。舞台袖だから当然客席からは見えないのだが、毎回ドキドキ・ワクワクを味わえるおいしい役どころだ。 ボランティア・グループの稽古の後、石山家グループの稽古。これは主に客席から見学させてもらった。他の人の稽古風景や、演出をつけられているところを見ることも大いに勉強になる。 最後に一幕をノン・ストップ照明音響入りで通し稽古して、この日は終了。明日の9:30からの稽古は、17:00までの長丁場だが、その分濃い内容にしたいものだ。 (文中の名前は演出家・小口真澄さんを除きすべて、劇中の役名です。念のため) 演出家・小口真澄さんの“英語芸術学校マーブルズ”のページはこちらから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/11/14 06:47:45 PM
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