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マックの文弊録

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2006.02.03
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カテゴリ:B~C級グルメ
◇2月3日(金曜日); 旧睦月六日 癸亥; 節分

つぶんと入力して漢字変換したら、先ず最初に「拙文」が出てきた。失敬なパソコンだ。
今日は本来四つある節分の生き残り、「春の節分」である。東洋の暦では、明日から春ということになるが、西洋では冬至を冬の始めとし、春分までを冬とする。つまり立春は冬の極まるところだと考えるのだ。体感上はむしろ西洋の考え方の方が実際に有っているのだが、それでも立春と聞くと何やらほっとした気持ちになるのは、我々東洋の民族は季節の移ろいを微分の感覚でとらえるからである。

の何日か恵方巻きという幟を、コンビニやスーパーでやたら目にする。一体なんだろうと思ったら、海苔巻きの太いの、つまり太巻きだ。これを節分の日に恵方(今年は南南東だそうだ)を向いて食べると、良いことに恵まれるのだという。大坂や中部地方の習慣だということだが、岐阜出身の僕自身、そんな変な習慣など聞いた事がない。バレンタインのチョコと同じく、どうせどこかの商工組合か何かの陰謀だろう。
そういえば春の節分は、方々の神社で華やかに鬼打ち豆をまいて賑やかではあるけれど、この日に食べるのは炒り豆くらいで、春分にまつわる料理というものは特にない。炒り豆だけでは乾物屋さんくらいしか繁盛しないから、そこに目をつけて太巻きを売り込めば、海苔を商う乾物屋さん以外にも、お米屋さん、お酢屋さん(?)、卵屋さん、魚屋さんなど幅広く需要を喚起できる。
なるほど、そういう作戦だったのか・・・・というのは考えすぎだろうな。

関西(大阪?)の色町で、この日芸者が願掛けして太巻きを食べたら願いが叶った、というのがどうも恵方巻きのルーツらしい。そういう極めてニッチな風習が、どうして急に方々に広まったのかは謎だ。僕などは、今年になるまで全く知らなかった。この辺に何者かの商魂が見え隠れする。それにしても、今年は東京では恵方巻きの幟やポスターをイヤというほど目にするのだから、我が日本人の流行りもの好きも大したものである。

の恵方巻きは切らずに、巻き簾で巻いた太長いのを、そのまま丸かじりするのだそうだ。それも食べ始めから食べきるまで、ものも言わずにひたすらかじり続けるのが正式の「作法」だという。色町の芸者がルーツであるにしては甚だ下品だ。
今夕日本全国津々浦々で大勢の人間が、無言のまま同じ方向を向いて太巻きを丸かじりしている図を想像すると、なにやら不気味である。
こんな風習、これからも根付いて続くのだろうか?

かし、考えてみればこうして食べ物と絡ませることで、季節の節目が忘失されるのを防げるのなら、それはそれで結構なことだ。それならいっそ他の三つの節分にも復活願って、それぞれに因んだ食べ物絡みの習慣を作ってしまってはどうか?

の節分は、こどもの日とカブルからちょっと新工夫は難しいかもしれない。秋の節分は夏の盛りだから、恵方を向いての「素麺の一気食い」だな。そして冬の節分はやはり恵方を向いての「焼芋の丸かじり」、或いは「秋刀魚の一本食い」・・・・なんだかどうも芸がないな。とても流行りそうにない。誰か流行りそうなアイデアを考えないものだろうか?





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最終更新日  2006.02.03 18:17:24
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