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マックの文弊録

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2006.08.12
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◇ 8月12日(土曜日):旧文月十九日(癸酉):徳島阿波踊り初日

近人と話をしていて思わずむっとすることが多い。
誰とでもと云うわけではない、概ね相手は決まっている。特定の個人というだけではない。ある種の「人種」といって良さそうだ。こういう人種にはある「括り」が適用できる。それはつまり「無礼」である。

れは、どうも彼我の間の言語感覚に懸隔がある所為だろうと思う。両者の間では同じ言葉でも全く異なった意味や語感で使われるのだ。状況に全くそぐわない言葉が出てきて、とっさに混乱させられてしまう。
簡単に言えば、「話が通じない」のである。同じ日本人に生まれ、日本人としてそれほど互いにかけ離れてはいない環境で育ち、同じような高等教育を受けて社会に出てきているのに、共通の肌合いで会話をすることが出来ない。不思議でしょうがないのだが、最近はそういう人種が増えているものらしい。

館牧子氏は、週刊朝日に「暖簾とひじ鉄」と題するエッセーを書いていらっしゃるが、8月15~25日号のそれは「断り方」と題するものであった。ちょっと長いけれど、抜粋引用してみる。
今年の正月に内館氏は女友達と共に知人から「七月の花火大会、見にきませんか。うちの二階から良く見えるんですよ」と誘われたのだそうだ。七月になって内館氏はその女友達にreminderのファックスを送った。「六ヶ月も前の話だけど、花火大会に誘われたこと覚えてる?私はドラマの原稿を出した後だから、たぶん行けると思うの。あなたもその日、よかったらあけておいて」というのが、内館氏の送ったファックスの文面である。それに対して女友達から返事のファックスが届いて曰く「その日は仕事が入っているため伺えません。B子は花火好きだから、B子を誘ったらどうですか。楽しんでいらして下さい」

をお読みになって、「なんだ、どうってことは無いじゃないか。」と思われたなら、そういう方は僕と内館氏の共通の敵である。内館氏は、女友達からのファックスに、「何とまァ、ミもフタもないと言うか、デリカシーがないと言うか、同じ断るのでも言いようがあるだろうに・・・・・。」といたくお怒りなのである。「・・・・あまりにも切り口上だ。あげく、B子を誘えだの、楽しんで来いだの、大きなお世話だよッ。」と。
得たりやおう!僕は、この内館氏の意見に大いに組するものである。

友達に恐らくは悪意はない。無神経で言語感覚が鈍いだけである。しかしその無神経さや言語感覚の鈍さは、対人的には無礼と呼ぶべきものである。こういう輩には、僕などはどうにも我慢がならない。時に殺意すら覚えることがある。できれば別の人種として、すべからく僕の周りから隔離していただきたいと思う。

の周囲では、上のようなことは、残念だが日常茶飯事である。あまつさえ、そういうのが社員の中にもいるものだから、これは等閑に付すどころではなくなる。言語感覚の鈍い所為で、顧客や取引先に対して非礼や無礼を働くと、それが跳ね返ってくるのは会社であり、会社の代表者としての僕である。しかも原因が「感性の鈍さ」という抽象的なところにあるものだから、跳ねっ返りも隠微な形で戻って来て、より危険である。最悪のケースでは、会社の経営にも影響を及ぼしかねない。第一に社員が己が勤める会社や、代表たる僕の顔に泥を塗るのみならず、これを弑する危険に気付かないとは何事か。ところが、こういう人種は元来が鈍感なのだから、そういうことにもとんと気付かないのである。内館氏にも、そういうスタッフがいたもののようで、彼女はそういう無礼者を決然クビにされたそうだ。僕もできればとは思うのだが、これが中々そう簡単にいかない状況が悔しい。

館氏の「暖簾にひじ鉄」のこの稿には他にも「むかつく」事例が幾つか載っていた。一々ここで引用するのはくたびれるので、これ以上は書かないけれど、それぞれがみな「そうだ、そうだ!」と云えるものであった。内館氏は、人も知る横綱審議会の委員でもいらっしゃるし、相撲の歴史的文化的背景を極めようと、大学院に進学されてしまった方だ。おまけに、みちのくの旧帝国大学の軟弱相撲部の監督として、これを見事に再建強化された方でもある。「暖簾にひじ鉄」は、いずれ単行本として出版されるであろうから、更にご興味のおありの方は(僕自身も含めて)それをお待ちになるのがよろしかろうと思う。





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最終更新日  2006.08.15 14:25:51
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