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マックの文弊録

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2009.06.21
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カテゴリ:よもやま話
◇ 6月21日(火曜日); 旧五月二十九日 丁酉(ひのと とり): 先負、夏至

今日は二十四気の夏至。一年の内で日が一番長い。
もうちょっと正確に言おう。
夏至は北半球の国々では、日の出から日の入りまでの時間が一年の内で一番長い日のことを言う。

物事はちゃんと正確に言おうと思うとどうしても長くなるものだ。
これを短く言うと「あの人の物言いには含蓄がある」などという。大物政治家や黒幕などのやからは、短い物言いで一種の威厳や権威を身にまとうものだが、どんなものだか。
要するに短い物言いしか出来ないほど無知無能なのか、或いは詳しく話すとヤバイから勝手に誤解の余地を与えておくという韜晦の手段なのだろう。

それはともあれ、夏至について学校で教わった事をおさらいしてみよう。
地球は太陽を中心点として一年を単位とする周回運動をしている。これを公転運動という。更に地球は公転運動をしながら、一日を単位とする回転運動をしている。これが自転だ。

自転をする軸は、現在公転面に垂直の方向から約23.44度傾いている。この傾きの方向は宇宙空間に対して固定されている。今は地球の自転軸の北の端はほぼ北極星の方向を指していて、これは公転運動とは係りなく一年を通して維持されている。

そうなると公転中に自転軸の北が指す方向が太陽の方向からそっぽを向く期間と、逆に太陽の方向に向かってお辞儀をする期間が交互に生じる事になる。

地球を人間の顔に見立てる(頭の天辺を北の方向だとする)と、太陽に向かって目一杯お辞儀をして額を太陽に向ける時が夏至である。逆に一杯に仰向いて顎を太陽に向ける時が冬至になる。そして両者の中間、いわば横顔を向ける時が春分と秋分だ。但しこの喩えでは地球の自転は省いてある。実際には、この顔は一日に一回の割合でぐるぐる回さなければならないが、それでは説明がややこしくなる。

従って夏至の日には頭の天辺のつむじまで太陽に曝される事になり、つまり北半球は暑くなり、北極では日が沈まない。
無論上の話は北半球を中心にしての話で、南半球では逆になる。

こうして自転軸が公転面に対して傾いている所為で、地球上の中緯度から高緯度にかけては四季というものが生じる。春夏秋冬はこの傾きのお陰である。

じゃぁ何故自転軸が傾いているのかといえば、ジャイアントインパクト説というのが今は有力な仮説だとされている。
約46億年前、地球が形成されてまだ程無い頃、地球の半分ほどの大きさの、つまり火星くらいの大きさの星が地球に衝突した。それによって地球は大衝撃を受けそれで自転軸が傾いたのだそうだ。だからジャイアントインパクト仮説という。

因みにこの衝撃で吹き飛ばされた岩滓が集合し固まって月が出来た。最近のコンピュータシミュレーションでは、大衝突後、地球の近傍に散らばった岩滓が球形にまとまるまでに約一ヶ月。月として完成するまでには高々1年から100年程度だという。宇宙の時間からすればあっという間の出来事だ。

自転軸の傾きは「現在約23.44度傾いている」と書いた。
実はこれも変化している。約4万1千年をかけて、22度~24.5度の範囲で変化する事が分かっている。この角度が小さくなれば季節の変化も弱くなり、逆に大きくなれば変化は大きくなる。極端な想像をすれば、自転軸の傾きが0度、つまり公転面に対して垂直になれば地球上のどこでも一年を通じて一日の長さは一定で季節は無くなる。逆にこれが90度になれば、四季の変化は極端になり3ヶ月は太陽も沈まない暑熱の日々になり、半年後には暗闇の極寒の日々が続く事になろう。

思えば今の我々が四季の移ろいを享受できるのも、偶然の賜物なのだ。

46億年以来の地球の伴侶である月は、二日後の23日には太陽と地球を結ぶ線上、地球の内側に入り込む。つまり地球からは月の影になった部分しか見えない。新月だ。これを朔といって旧暦(太陰暦)では新たな暦月の始まりの日とされる。今は旧五月だが今年は閏月があって、6月23日からは閏五月の始まりとなる。





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最終更新日  2009.06.23 13:00:09
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