北海道庁のブログ「超!!旬ほっかいどう」

2014/07/22(火)21:05

北海道の豊かな森林を支える「道総研 林業試験場」です!

IT・科学技術(394)

北海道のために働く総合研究機関「道総研(どうそうけん)」です!  道総研で「森林」に関する研究に取り組んでいるのが「森林研究本部」です。森林研究本部には、道内に2つの試験場、3つの支場があります。 今回は、そのうちの一つ美唄市にある「林業試験場」におじゃましました!!  研究室の様子今回は、林業試験場の「クローン増殖技術」についてお話をうかがいました。 クローン増殖技術って?増やしたい植物から「細胞」を取り出して培養(ばいよう)し、まったく同じ植物(クローン)を大量につくりだす技術です。絶滅危惧植物や文化財(樹木)などクローン技術を開発中! クローン増殖技術を使えば、優れた性質を持つ木や珍しい性質を持つ木(変わり種)を材料にして短期間で大量に同じ性質を持つ苗木(クローン)を増やすことができます! クローン増殖技術は、野生植物の栽培化新品種の開発や品種改良絶滅危惧植物の保護文化的・歴史的価値がある植物の保護地域にゆかりのある植物を使ったまちおこしなど、さまざまな用途に活用されています! クローン増殖で作った「ホロムイイチゴ(クラウドベリー)」の苗ホロムイイチゴは、湿原の自然再生や果実を使ったスイーツの開発、果実の保湿成分を利用した化粧品への応用が期待されています♪林業試験場の隣には、自由に見学できる「緑の情報館」が併設されています。 森林やみどりに関するさまざまな情報が展示・紹介されています!北海道のいろんな木を見てさわって楽しむことができます!これは、まさか?????????????ススメバチの巣!本物です!!中をのぞくと・・・・・・・???勇気のある方は現地で覗いてみてください。これは、日本最大のキツツキ「クマゲラ」がつついた木です。とんでもない大きさの穴があいています!クマゲラ カラス大ほども大きさがあります!クマゲラは、絶滅の危機に瀕しており、林業試験場では生息数の調査などを行っています。これは、なんでしょう?まるでサンゴのようですが、非常に巨大です!答え:トドマツの根こんなに大きい根をどうやって掘り起こしたのでしょう...?職員さんが苦労して掘り起こしたそうです。先までキレイに保存されています。林業試験場の最新の研究成果も展示されています!裏山には広大な実験林があります。同じ木に見えますが、実は出身地がバラバラの木が植えられています!秋になると紅葉がバラバラに始まりバラバラに終わっていくので、木の違いを実感できます。1本として自由に切ることができない貴重な林です!林業試験場が開発した、二酸化炭素をよく吸収する樹木クリーンラーチのまつぼっくりです。1個で将来約1万6千円の価値を生むそうです!(「まつぼっくり」からとれる種子を育てて、苗木を販売したときの総額)貴重で大事な「まつぼっくり」です! もし森林がなかったら・・・ 北海道は、大地の71%を森林に囲まれた「森林大国」です。林業試験場では、これからも北海道の林業を支える研究を行っていきます! ▼林業試験場ホームページ http://www.fri.hro.or.jp/ ・緑の情報館 http://www.fri.hro.or.jp/johokan.htm林業試験場を一般公開!夏休みグリーンフェスティバル20147月26日(土)森やみどりを楽しむさまざまなイベントを実施予定!ぜひお越しください!▼ホームページ http://www.fri.hro.or.jp/event/h26gf.html▼お問い合わせ先北海道立総合研究機構(道総研)広報チーム 011-747-2804

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