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大学生等を対象とし… 防災宮城さん

2010.06.15
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カテゴリ:山登り
※宮城県の山をご紹介するブログです。

今回ご紹介する山は「後烏帽子岳(うしろえぼしだけ)」(蔵王町・ざおうまち)です。

山頂へのアプローチは4コースになります。登山口は蔵王町遠刈田(とおがった)方面から車をみやぎ蔵王えぼしスキー場に進め,麓からスキー場に向かって順に,ペンション集落北端にりっぱな標識がある神嶺(しんれい)林道コース入口,もう少し先に前烏帽子岳経由コース,終点にスキー場内コースの3つがあります。そのうち,神嶺林道コースは歩く時間が長く,しかも山頂直下が急斜面となっており,健脚者向けとなります。前烏帽子岳経由コースは深い樹林帯を長く歩くことになります。スキー場内コースはゲレンデ内のゴンドラを利用すれば,1時間ほどのトレッキングで一気に山頂に到達することができます。そして,今回ご紹介するコースは,残りの聖山平(せいざんだいら)からのアプローチです。えぼしスキー場の北隣のみやぎ蔵王スキー場すみかわスノーパーク内の整備された砂利道を聖山平ヒュッテまで車を進めると,その真向いに登山口があります。

s-s-7後烏帽子岳 渡渉.jpg
登山口から少し下り,井戸沢を渡渉することになります。ここからは緩やかな登りで樹林帯の中を股窪(またくぼ)へ向かいます。股窪ははっきりとした東西南北からの登山道の十字路になっており,方角がわかりづらい谷間にありながら現在地の確認ができる場所です。この先も同じような樹林帯を歩くことになりますが,蔵王山岳会山小屋付近からは南西に南蔵王の屏風岳(びょうぶだけ)の東側斜面を仰ぎ見ることになり,だんだんと山頂の眺望が期待される気持が湧いてきます。途中,人間が両手にポンポンを持って応援しているような奇抜な格好のダケカンバや,白地に薄いピンク色のハクサンシャクナゲを楽しみながら足を進めると,屏風岳と後烏帽子岳を結ぶ登山道の谷間に当たるろうづめ平の空間に到着します。谷間から西に屏風岳,東に後烏帽子岳を仰ぎ見ることになり,ここで,はやる気持を抑えて森林浴で一息入れましょう。

s-s-7後烏帽子岳 山頂から刈田岳.jpg
ろうづめ平からは厳しい風雪に耐えたと思われるダケカンバを見ながら,徐々に登りの途につきます。地形図では山頂に向かって直登となるコースのようにも思えますが,無理のない登りとなっています。視界が良く,背後の屏風岳や刈田岳を眺めながらの登頂は疲れを感じさせません。小さな黄色い花のミヤマイワニガナも岩陰から顔を見せてくれます。

s-s-7後烏帽子岳 山頂.jpg
山頂の景色は圧巻です。西に位置する屏風岳がまさに迫りくるロケーションで,有無を言わせない自然の風格に圧倒されます。夏場は午前中,海からの霧が屏風岳に向かって押し寄せてきて,せっかくの視界を遮ることもありますが,そのマッチングが写真の構図として絵はがき的なものではない,自然の崇高さを醸し出してくれることでしょう。

s-s-7後烏帽子岳 ハクサンシャジン.jpg
おにぎりをほおばりながら近くに目をやると,高山植物のハクサンシャジンが咲いています。また,目を移すと,向かいの屏風岳は1825mと県下ではトップクラスの山ですが,二番目のクラスの山からトップクラスの山を仰ぎ見る爽快さが味わえます。この山頂での景色を見ていると,高い所から見下ろすだけが一番いい景色とは言えないと感じます。南に水引入道(みずひきにゅうどう),その奥に不忘山(ふぼうさん)も見えます。十分休憩をとったらなかなか去り難い山頂ですが,余韻を残しつつ来た道を戻ることになります。特に,危険な箇所もないので,周囲の山容を帰宅後の思い出として脳裏に焼きつけながら,ゆったりとした気分で足を運んでください。

帰路の途中で遠刈田や青根(あおね)温泉に立ち寄り共同湯につかるのもいいし,青菜漬やチーズ製品のお土産を買い求めるのも楽しみのひとつです。

標高:後烏帽子岳1681m 行程:約3時間30分(休憩時間を除く。)
参考文献:「新・分県登山ガイド3宮城県の山」(山と渓谷社)
「山と高原地図7蔵王・面白山・船形山」(昭文社)
労働委員会 T.M





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最終更新日  2010.06.16 12:56:41
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