カテゴリ:山登り
※宮城県の山をご紹介するブログです。
今回ご紹介する山は「鎌倉山(かまくらやま)」(丸森町・まるもりまち)です。 県南部の角田市(かくだし)から国道113号線を福島県の相馬に向かって南下し,丸森町大内下町から不動尊公園に向かう町道を南西に右折したところに登山口があります。 大内山村広場近辺の集落内の鳥居が目印になり,鳥居の脇の舗装道を登り始めます。送電線の鉄塔の手前,左手に「登山口」と書かれた小さな石塔があり,ここからいよいよ登山道になります。コナラの混じる雑木林の中の細い道を,途中,杉林を経ながら,徐々に高度を上げていきます。集落の裏の里山というイメージがありますが,登山道の脇にところどころ大岩が出現してきます。そのうちの一つを庭石にでも持ち帰れたらいいなあ,と思いながら登って行くことになるでしょう。何となくその風景は近くの岩岳(いわだけ)や夫婦岩(めおといわ)の岩肌を思い出させます。東側の樹間からは,大内の集落や鹿狼山(かろうさん)が見えてきます。 さらに進み,雑木林が切れると東側斜面がぱっと切れた展望空間に出ます。登山道の先に目をやると,羽黒神社の社殿となる小屋と,その先に佐野側からの参詣口となる鳥居が見えてきます。ここからは北に丸森方面,東に鹿狼山とその奥に福島県の新地が眺められます。 鎌倉山の山頂は,そこの鳥居からさらに南へ進んだところにありますが,山頂は眺望がなく,山頂を表示する標識と小さなスペースがあるだけになっています。その先は佐野側からの登山道に続きます。山頂を確認したら先ほどの羽黒神社の展望空間に戻り,ここで一息入れましょう。 社殿の中を覗きながらひと休みしたら,小屋の裏手,西側の小道を少し下りて行きます。するとほどなく天狗の相撲取り場があります。 ここは北と西側が開けており,少々怖いのですが,大岩に立てば北の丸森方面,西の里山の山並みの景色に感動を覚えることでしょう。鎌倉山の一番の見どころですので,リュックをおろしてのどかなロケーションに十分浸ってください。 里山の新鮮な風を満喫したら,少し登り加減で羽黒神社の小屋まで戻ります。 東側の展望をもう一度思い出としてインプットしたら,登ってきたコースを下ります。 標高からすれば,暑苦しい夏は避け,春と晩秋が登山適期となります。 丸森町には今回ご紹介した鎌倉山をはじめ,岩岳,夫婦岩,鹿狼山といった低山があり,時間的に見て複数の山の掛け持ちも可能となりますが,ぜひ一つ一つの山をそれぞれゆっくりと味わってみてください。近隣には不動尊公園キャンプ場のほか,青葉温泉,斎川温泉もありますので,一泊しながらの贅沢なトレッキングを楽しんではいかがですか。 標高:鎌倉山340m 行程:約1時間50分(休憩時間を除く。) 参考文献:「新・分県登山ガイド3宮城県の山」(山と渓谷社) 労働委員会 T.M お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.10.27 08:31:20
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