テーマ:まち楽ブログ(32376)
カテゴリ:山登り
※宮城県の山をご紹介するブログです。
今回ご紹介する山は「釜房山(かまふさやま)」(川崎町・かわさきまち)です。 仙台市中心部から南西へ国道286号線を釜房湖に向かうと,ダムサイト湖東にずんぐりとして,釜を伏せたような山塊があり,それが釜房山になります。麓の国道沿いにトイレ付き駐車場があり,その脇にあるコンクリートの階段が北側登山口になります。雑木林の中を登り始めますが,振り返ると,釜房ダム施設と,国道をせわしなく行き来する車が目に入ります。 春にはカタクリ,イカリソウが顔を覗かせています。しだいに広い北斜面に出て,緩やかな登山道を登っていくことになります。 ところどころに岩肌を見せる広い壁の雑木林の中を,ゆっくりと右に左に折れながら登っていき,壁の中腹で大きく右手,西に向かって横切っていくと,大岩がごろごろと横たわっている尾根に出合います。樹間から,眼下に釜房湖が,遠くに大東岳が見られます。 尾根道は,左手に杉林,右手にナラ,クヌギの雑木林の間を緩やかに山頂へと続いており,雑木林の間からは残雪の残る早春の南蔵王も見ることができます。いくつかの,ちょっとした踊り場を挟みながら,だんだんと高度を上げて行きます。 途中,少しだけ急な坂もありますが,ヒトリシズカ,ナガハシスミレ,モミジイチゴなどを楽しみながら足を運ぶと,こんもりとした雑木林に囲まれた空間に至り,山頂へ到着です。 山頂には鳥居と大きな石碑があり,周辺は平坦な空間が確保されていて,家族連れでも安心してくつろげるようになっています。ただし,残念ながら景色は期待できません。 一息ついたら,下山は山頂の「ん」から南側登山口の「い」へと案内板に従い,「いろは坂」を下っていきます。こちらのコースは南斜面になっており,来たコースよりは陽射しもよく,歩きやすく整備されていますので,このコースの往復であればスニーカーでのハイキングでも可能です。下山の途中,登山道には鮮やかすぎる一輪のルリソウを発見することもできるでしょう。 下山口は国道286号線からはずれた,湖畔を巻く車道の脇にあり,南側登山口になります。そこから10分ほど,桜並木もある車道をダム堰堤そばの北側登山口駐車場に向かって周回することになります。桜並木の間からは釜房湖と南蔵王のコントラストがすばらしい風景が眺められますので,ぜひ記念写真を撮ってお持ち帰りください。 登山適期は,春か秋になります。標高は比較的低いのですが,周辺は内陸山間部に位置し,蔵王おろしもあることから冬場は雪と寒さが堪えます。桜の季節が,記念写真を撮りながらのいいトレッキングになるかも知れません。 近くには広くて整備が行き届いた,植物満載の「みちのく杜の湖畔公園」があります。明るい太陽と清々しい風の圧倒的な空間となっていますので,日を改めて1日がかりで満喫しましょう。 標高:385m 行程:約1時間30分(休憩時間を除く。) 参考文献:「新・分県登山ガイド3宮城県の山」(山と渓谷社) 労働委員会 T.M お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.03.09 08:24:59
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