テーマ:まち楽ブログ(32350)
カテゴリ:山登り
※宮城県の山をご紹介するブログです。
今回ご紹介する山は「須金岳」(すがねだけ)(大崎市・おおさきし)です。 県北部の大崎平野の中心部に,東北新幹線及び東北自動車道の要衝として大崎市古川があります。そこから北西に国道47号を鳴子(なるこ)温泉まで向かい,さらに国道108号を秋田県に向かった鬼首(おにこうべ)北部に須金岳があります。地形的にカルデアの外輪山となっており,台形状の本当に長い上底となっている山容を呈しています。 鬼首大森平で国道108号の新道から旧道へ入り,さらに案内板に従って仙北沢林道を進んで行きます。沢に架かる小さな橋を渡ったところに3~4台の駐車スペースがあり,その少し先に登山道入口の標識があります。 杉林を抜け沢を越えると1合目の標識があり,いよいよ登山道らしくなってきます。 少し傾斜のある登山道を進み3合目の尾根に出ると,しばらくは緩やかな稜線を歩くことになります。4合目過ぎあたりに湿地があり足場を探しながら進みます。5合目から6合目あたりにかけては急傾斜が続き,このコース一番の踏ん張りどころになります。 7合目を過ぎると傾斜が緩くなり,視界が開けた右手からは荒雄岳(あらおだけ)が望まれます。徐々に高度が上がってきているのが実感され,9合目あたりになると,背後に禿岳(かむろだけ)から大柴山にかけて町営牧場とスキー場が広がるリゾート地帯を望むことができます。 ほどなく山頂に至り,小湿原の中に須金岳山頂1190mを示す標識があります。山頂は湿地なので休憩は避けて,さらに足を進めます。そもそも須金岳の山頂は3か所あり,ほかに地図上の山頂1253mは登山道から外れていますし,上ノ台(うえのだい)コースの9合目にも仮の山頂があります。 山頂から10分ほど進むと,まさに外輪山らしい須金岳山頂稜線の,人間でいえば額際のようなところに出ます。猪の倉沢源頭の山頂部に当たり,ここからの眺望は圧巻です。目の前に対峙する荒雄岳を中心に,その山麓を巻いて大崎平野に注ぎ込む荒雄川を挟んで,須金岳,禿岳,小柴山,大柴山,花渕山の外輪山が形成されており,鬼首のカルデラが手に取るように観察できます。 山頂部を撫でるようにそよぐ爽やかな風を浴びながら,目の前の広大なロケーションを十分満喫してください。 このあと反対側の仮の山頂へ向かうのもいいですが,見通しのない登山道脇に標識が立っているだけですので,ここから往路を素直に戻るのも無難な選択と思います。 登山適期は天気のいい夏場が中心となります。 近くのペンション村に滞在し,好天に恵まれた日を狙って登山するのがベストでしょう。ぜひ次の日には,禿岳(かむろだけ)登山に挑戦してください。 標高:須金岳 1253m 行程:約5時間30分(休憩時間を除く。) 参考文献:「新・分県登山ガイド3宮城県の山」(山と渓谷社) 行政管理室 T.M お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.09.07 08:06:53
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