2011/01/12(水)21:11
雪の重さ
この前の3連休はお天気もまあまあ良かったですね。 しかし、寒波の影響で寒かったです。 でも、スキー場などはこの寒波で雪も豊富にあり、ほっと一息でしょう。
そして、数日前の好天もつかの間、また次の寒波がやってきて、各地に雪の予報。 しばらく寒い日が続くようです。
年末年始も大雪で日本海側は大変でした。 特に山陰・境港では積雪で多くの船が横倒しになったり、沈没したりしました。
雪の影響というのはかなりのものだと、改めて感じました。
東北など豪雪地帯では普段から雪に備えていますが、まさか山陰であれほどの雪が降るとは思わなかったのでしょう。
冬季常時降雪地域を除く地方や都会は、雪に弱いのは前から言われていますが、短時間であれほどの降雪は記録的らしいです。
昨年の猛暑といい、この降雪といい、「記録的」が連発です。 ということは、過去の気象データを参考にするのも考え直さなくてはいけないかもしれません。
ところで、「雪の重さ」というのはどれくらいなのでしょうか?
雪には俗に言われる、「みぞれ」、「あられ」、「ぼたん雪」、「粉雪」など、さまざまあります。
雪の元は雨が固まったものですが、雨なら流れ落ちますが、雪は屋根の形状、状態によってそのままとどまります。 その「重さ」はかなりのものです。
一般的に雪比重は新雪で0.2~0.3とされていますが、その時の気温(雪の状態)にも関係します。
粉雪では0.1以下、何回か凍ったり解けたりした雪(ザラ雪)で湿っている場合は0.4程度としているようです。 比重0.1と0.4の雪では4倍も違います。
屋根に積もった雪は着氷、氷結もあり、安全計算上 比重は0.4~0.5としているようです。
水が1立方メートル当たり1トンというのはご存知でしょう。 すると、雪の重さは単純計算で、1立方メートル当たりは比重0.1で 100kg、比重0.4で 400kgとなります。
もっとわかりやすく言えば、畳1枚分(関東間 880×1760mm)に、50cm積もったとして、
0.88 x 1.76 x 0.5=0.7744立方メートルです。
つまり、畳1枚分に50cmの積雪で、77kg~310kgの重量になります。 大人1人55kgとして、畳1枚に1.5~5.5人の重量が屋根にのっかるわけです。
普通乗用車の屋根が約畳1枚分位になります。 ワゴンやミニバンだと1.5~2枚分の広さがあります。 かなりの重量ですね。
これも平均的に積もればいいのですが、偏った積もり方をすれば、船などは重心バランスを失って傾きます。
では、一般住宅の場合はどうでしょうか?
平均的な一般住宅 延べ床面積40坪で屋根面積25坪をとすると、屋根の面積は約80平方メートル程度です。
氷化などを考慮して、比重0.4とし、積雪50cmで、
400kg(雪1立方メートル) x 0.5 x 80=16トン
積雪 1mでは、なんと32トンもの重量が屋根にのっかるわけですね。
もちろん、北海道や東北などの多雪地帯では、これに耐えらるように建築基準にのっとって建てられています。
「雪の重さ」、意外と重いものなのです。 そして、怖いのは雪はどんどん積もってゆく ということです。
相変わらず大学からアクセスの多い別ブログ 更新しました
●別ブログ 01/11の新着は「モーニングサービス」
前回は「関西間」
別ブログ、コメント欄は開けてますが・・・即時表示されません。
尚、こちらではレスしておりませんが、あちらではレスしております。