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カテゴリ:絵本 1年生
今朝は1年生の教室に行ってきました。 この絵本は今年1月にハードブックで出版されたんですが、「こどものとも」として1996年2月に発行されていました。詳しくは福音館書店のHPこちらへ 「しょうと」とは中国地方の方言で「ほおじろ」という鳥のこと。 「さるかに」によく似ています。
発刊当初、書店の新刊コーナーで見て、「おおっ!よさそうな昔話絵本!!」と、手にとってみたものの、「なんで赤鬼だけ退治されるの~?」としっくりこない部分があり、買わずに帰った絵本でした。 その後、謎が解け、さらに話の運び方がとてもよくできていると思い、即購入。 どんぐりの季節を待って、今日1年生に読んでみました。 少し長くて12分ほどかかります。 表紙を見せながらタイトルを読み、「しょうと」とは表紙に描かれている「ほおじろ」という鳥のことだと説明を加えました。 鬼達がしょうとの卵を次々に飲んでしまう場面では、みんなドキドキしているようです。 しょうとが鬼退治に出掛け、仲間が次々に増えていくところでは、同じ話の繰り返しなので、少し集中が途切れ気味でしたが、鬼の家で鬼をやっつけるところでは、笑いが起きたりしていました。 読み終わると、「さるかに合戦」みたい・・・ と声が上り、何人かが「さるかに」のお話だ!と言っていました。 そうだね~、似ているよね なんて話していると 「青鬼と黒鬼はどうなったの?」 と声が上りました。 待ってました!!! エライぞ!そのコメント!! 私が「どうなったんだろうね~?」というと 「卵を食べたから死んだー」とか「地獄に落ちた」 とか声があがります。 なかなか正解は出ず、だんだん過激な発言が飛び出してくるので、ここらでタネアカシ 「どうして赤鬼だけやっつけたのか、もう1回絵を良く見てね」と言いながら 赤鬼のページ、青鬼のページを見せると 「あ、赤が付いてる!」「血が出て死んだ!」 おっとっと!それは血ではありません。 そのうち一人が「赤鬼が青と黒に体を塗ってた!」 大正解!! 私も教えてもらうまで気が付かなかった事でした。 文章にはそんなこと一言も触れていません。絵をよく見ると謎が解ける!絵本や紙芝居ならではのしつらえです。 「おもしろい!!」と声が上り、ちょうど先生が教室に入ってこられたので絵本の話を先生に伝えようとみんな必死! 先生に「もう一度読んであげて下さい」と絵本を渡して教室を後にしました。 絵本が手元にあれば、何度も読んでいるうちに鬼の謎が解け、その発見は子供にとって凄い感動になるはずなのですが、朝の読み聞かせで一度だけしか読んであげられない、見せてあげられないのはとてももったいないです。
この話は、語り継がれてきたもののようです。語りの時は、はじめから赤鬼が体に青色を塗って・・・というくだりがあるのでしょうか?そこらへん知りたくなりました。
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Last updated
2010年10月15日 17時19分51秒
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