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まちままの絵本日記

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2011年01月05日
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カテゴリ:絵本紹介

晴れ富士山荒波明けましておめでとうございます晴れ富士山荒波

音符今年もどうぞよろしくお願いします音符

年末年始、天気予報では大荒れの予報で心配しましたが、比較的穏やかでよかったです。

年越しを自宅で過し、元旦は早朝から「元朝体操会」というイベント(?)に行ってきました。

「元朝体操会」は柏崎市では公民館単位(こちらではコミセンといいます)に、ほぼ全地区で開催されています。地区によって開始時間がまちまちなのですが、元日早朝集まってラジオ体操をするというもの。

地元のコミセンは6:00集合で6:30からのラジオ体操生放送に合せて実施。市内で唯一生放送時間帯の実施です。

次男が行きたいというので3年前から二人で参加してます。元旦早々5:30起きですショック

今年もコミセンには50人程集まってました。帰りに参加賞のお菓子とか生活用品がもらえるのも楽しみどきどきハート

 

来年の話をすると、鬼が笑うっていいますけど、年明け早々昨年の話をすると誰か笑うでしょうか?

11月21日 新潟市立中央図書館 ほんぽーと で開催された「新潟絵本講座」の報告をしたいと思います。

講師は私の大好きな絵本「わにわにシリーズ」の作者、小風さち さん

小風さち さんはテキストライター。職業は?と聞かれ「絵本作家です」と答えると画家と思われてしまう・・・とのこと

絵本は一般的に作家が文章を書きイメージを伝えると、編集者が絵描きに絵を依頼するそうで、編集者が仲に入りご苦労されているそうです。

絵本の中の文章は短いので、読者に伝えたい事は絵で表現する必要がある。読んでしまえば2~3分だけど、文章作家と画家のやりとりは長時間になります。

「わにわに」を作るにあたり、色々な画家さんにワニの絵を描いてもらい、その中で一番リアリティーのあった山口マオさんに絵をお願いしたそうですが、山口マオさんという人が大雑把の横綱のような方で、直接打ち合わせをしてラフスケッチを描いてもらっても何が描いてあるのかわからないほどぐちゃぐちゃ。おまけに大切な打ち合わせ資料をポケットにねじ込み、なくしてしまう事もしばしばあったそう。

小風さち さんはリアリティーをとても大切にしています。

わにわにのワニは実際のワニでなくてはならない。擬人化やデフォルメはダメ。美しすぎてもダメ、洒落た絵本になってしまう。

「わにわに」のお話は本当はありえないあっても不思議でない世界を描きたい。

リアリティーを出すために、小風さんは静岡のバナナワニ園に何度も通い、ワニの観察や飼育員さんに「ワニは1m位の高さによじのぼれますか?」「もし蛇口に手がかかったら、何かの拍子に水を出すことはできるかしら?」など多くの質問をしたそうです。

なぜ、リアリティーが必要かというと、

リアリティーは頑丈でゆるぎない橋のようなもので、その橋は物語が待っている世界につなげてくれる。
一度渡った事のある子供はその感覚を覚えていて、安心して未知な世界に足を踏み入れる事ができるようになる。
リアリティーがないと、子供たちは本を閉じてしまうのだそう。

リアリティーを出すためには、自分の足を使って書く、見る事を忘れない。
たとえ空想的な物語でも、舞台となる場所のモデルになる地に立ち、そこで空想を膨らます事でリアリティーがにじみでるようになるそうです。

「わにわにのおふろ」では、まだ初々しさがあります

「わにわにのごちそう」では、ワイルドな感じを出したかったとのこと(食事のシーン)

「わにわにのおおけが」では、最初はハサミで怪我をするのではなくカッターナイフで指を切る設定にしたのですが、ワニが指をつめているみたいだとNGになった

「わにわにのおでかけ」では、山口マオの画風を活かしたいと思い、山口マオの出身地千葉県南房総千倉町のお祭りを描き、3年、祭りに通って仕上げた作品。この作品には山口マオさんの飼い犬(黒い犬)も登場します。

 

「わにわに」には擬音(音を表す言葉)がたくさん出てきます。小風さんは擬音をどのように考え付くか、よく聞かれるそうですが、「私にはそう聞こえるんです」と答えているそうです。

 

次に話をされたのが「はしれきかんしゃ ちからあし」の作品について。

この作品は制作に10年かかっているそうで、自称「鉄子になってました」と言ってました。

版画家「藍澤ミミ子」さんの絵を福音館書店「母の友」で見、絵をお願いしたそうです。

きかんしゃの事を書くとどうしても戦争の事を書かねばならないが、戦争を知らない自分がどう戦争を書けば良いかとても悩んだそうです。そしてドイツに旅行しそこで見たアウシュビッツは、「書く書かないの問題では無い。書かねばならない!」と感じさせてくれ、ようやく出来上がったそうです。

この作品にでる「ちからあし号」と「はやあし号」は「おじいちゃんのSLアルバム」の中でページの隣同士に配置して楽しんだと裏話を聞かせてくれました。

 

自身を絵本作家として鍛えてくれたと話すのは「とべ!ちいさいプロペラき」

福音館書店の月刊誌「こどものとも」はページ数が決められていて、有名な作家であろうと、新人であろうと同じ土俵で自分の実力を発揮させることができる場である。

お話を創作する時に大切な事は、ある世界があって、著者にはその世界がきちんと見えていること、その世界は子供に伝わる世界であることである。

心理描写は必要最小限にとどめる。子供たちには心理描写は案外迷惑なものである。

最小限で最大限を、冷静に、客観的に伝える事が大切なのです。

「とべ!ちいさいプロペラき」は初版のペーパーバックからハードカバーにする際、文章の1/3を削ったそうです。

 

絵本を子供に読んであげるとき、言葉は音に変わります。

言葉は読み手の体を通して相手に伝わる。(肉体化する言葉)

ぜひ、ご自身の肉体で音にして、子供たちに伝えて欲しい。

 

最後に「はしれきかんしゃちからあし」を読み聞かせして下さいました。とても感動して涙が出ましたよ。

 

自宅に帰って、小風さちさんをPCで調べたら、なんと松居直さんの娘さんでした。松居直さんの読み聞かせで育った方なんですね・・・

 






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Last updated  2011年01月05日 17時52分00秒
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