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2007.01.04
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カテゴリ:出来事
正月休みに、弟が、『尾崎豊』のライブDVD2本を

持ってきたので、久しぶりに尾崎のライブを見ました。

年の初めに、自分の生き方の原点を見つめ直すいい機会に

なりましたよ。


僕が尾崎豊を知ったのは、リアルタイムではありません。

弟が大学生か大学院生だった時に、僕が例によって正月か

何かで実家に帰ってくると、弟が「兄ちゃん、すごい奴

おるで、ビデオ見る?」と言われて、尾崎のライブビデオ

見たのがきっかけで尾崎を知ることになりました。


皆さんは、『尾崎豊』ってどう思っているのかな?

尾崎と同年代の人は、「10代の教祖」「若者のやり場のない

怒りの代弁者」と思っているかもしれないし、あまり興味の

ない人は、テレビで使われた「I love you」「Oh! My Little

Girl」などの曲で、甘いバラードを歌う歌手と思っているかも

しれないですね。


確かに尾崎にはバラードの名曲が多いし、早くに亡くなったこと

もあり、成熟していないところはあるかもしれないけど、

僕の尾崎豊の見方はまったく違います。

はじめに戻るけど、はじめて彼のライブビデオを見た時に、

「日本にも、魂の叫びを歌にしている奴がいるんだ!」という

衝撃でした。彼の歌がすべてせぱつまった歌ではないけれど、

正気と狂気のぎりぎりのところで、命懸けで曲をつくり、詩を

書き、歌っています。CDで完成した歌を聴くのもいいけど、

彼の真髄はライブです。

たとえば、ドリカムの吉田美和のように歌がうまいわけじゃ

ないし、サザンのようにお祭りの演出でもない。

尾崎はライブの中で、彼の魂をむき出しにして、オーディエンス

にぶつけてくる。心をわしづかみにします。


尾崎豊の真髄は、もちろん初期にも名作はたくさんあるし、好き

だけど、むしろ、精神を病んでいた頃につくった「街路樹」という

アルバムや、その後の再生ともいえる「誕生」というアルバムに

こそ、尾崎豊の真髄がある。その点では、1970年代のビートルズ

から独立したあとのJohn Lennon に酷似している。


尾崎豊は聴き心地のよい音楽じゃあない。

絵画でいうと、ゴッホやムンクだ。いつもいつも、そばにいると

疲れてしまうが、たまにそれに触れると心を揺すぶられてずには

いられない。尾崎豊かとはそんなアーティストであり、日本では

彼のほかに例を見ない稀有な存在だ。


この正月に見た復刻DVDのテロップからの引用で締めよう。

「尾崎豊の歌は、音楽ではなく精神である」





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最終更新日  2007.01.04 19:01:20
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