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テーマ:海外生活(7779)
カテゴリ:インド 生活
日本では当たり前になったゴミの分別。
ところが、ニューデリーの私が住んでいる地区では、 これまで全く行われてきませんでした。 住民はすべてのゴミをひとまとめに捨てるだけ。 それを回収に来る人が敷地の外に毎朝運び出し、 なにやらごそごそとゴミ袋の中を漁っている姿を時々見かけていました。 私たちにとってはゴミでも彼らにとっては使えるものを探しているのかしら? でも、ゴミ袋の中身は見ないでもらいたいんだけど――、 などと漠然と思っていました。 ところが! このレターを持った人が今朝現れて、 今日からゴミの分別をスタートする、と突然に宣言をしたのです。 ”生ゴミとそれ以外に分けて、ひとつは青、もうひとつは緑のビニール袋に入れなさい” 分別といっても、日本からすればまだまだ甘い内容です。 うちの使用人は、なぜゴミを分別する必要があるのかさっぱり理解できない様子でした。 そこで、レターに書かれた環境保全、人体に対する健康被害などの内容を、 読んで聞かせました。 分別はとってもいいことなんですが、 どうして突然言い出すのかしら? とちょっと腹立たしくもあります。 今までスーパーマーケットでは黒いゴミ袋だけが売られていて、 1ヶ月程前に大量買いしたばかりなんです。 青と緑に袋の色を限定されたら、あの黒のビニール袋は使えないことになります。 もしかしたら、いついつから分別を開始するという記事が新聞に出ていたのかもしれませんが、 全く気がつきませんでした。 それに、圧倒的な割合を占める貧困層の人々に、 このような分別が徹底されるとはとても思えません。 ゴミを捨てるためにビニール袋を買いなさいなんて、 彼らにそんな酷なこと言えませんよね。 もちろん、大量に消費するのは私たちなんですから、 富裕層が率先して行うのは当然のことですが。 世界第2の人口を抱えるインドのゴミ問題は、 地球温暖化の防止や資源の節約を考える上で、重要なキーワードになるでしょう…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.08.24 16:31:24
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