2017/03/18(土)04:16
女子留学生を日本に送る作業再開
【3月15日・水曜日】
2月上旬、去年の10月から少しずつ進めていた女子高校生2名の代表格の娘さんが、ふとしたことから両親と口論になり、一度は「やめた~っ」と放り出してしまった留学話、私がその後母親と話し合い、「娘に代わって失礼をお詫びします。もし、それが一時の感情の高ぶりで、やはり後悔しもう一度やる気になったら、どうか加瀬ハヌム、この話をまた続けてやって下さい」と懇願されたのだった。
私ももちろん、せっかくここまで女子高生達のモチベーションを高揚させたいと、常々話し相手になってきたので、放り出さずに彼女の出方を待つ、と約束した。
すると数日後、彼女から「ユミコさん、こんにちわ。お母さんと話をしてくれたのですね。私もとても後悔していて、ユミコさんにも日本の先生方にも申し訳ないと思っています。どうぞ私のした間違いをご容赦ください。本当は日本にとても行きたいのです。もう一度日本の先生に連絡を取って下さい」というメールが来た。
彼女に「大丈夫、3月中旬までに、東京の先生と連絡を取って、希望がかなうように出来るだけフォローするからね」と返事を出し、今度こそは真剣勝負で行こうね、と約束した。
すでに先方にも再び打診して、最終的な予算を算出して貰い、その他のプライベートなことにかかるお金などが、およそどのくらいになるかも書いて、見積もりをトルコ語で提示し、両親もこれに同意したので、20日過ぎから数日の間にいろいろと取り決めるつもりでる。
暫定的な契約書と先生への前納金も送付して貰うような運びにしようと考えている。そして私も、人と人を結ぶコーディネーターとして、前回キャンセルした分については不問に付すが、この仕事を再開するにあたり、こんどこそ若干でも正当な料金を貰う。
習いものをしたい人は、きちんと月謝を払って覚えなければマスター出来るどころか、長続きすらしないのは自明の理なのだが、そこを分かっていない人が多過ぎる。
トルコの人は昔からいとも簡単に、よく咀嚼せずに飲み込むのである。どんな話題でもたいがいそうである。何年か前の話になるが、ある知り合いの若い青年が私に聞いた。
「日本語習いたいんだけどユミコさん、僕に教えて貰えないかなあ?」と。
「日本語習ってどうするの?」
「もちろん日本に行くんだよ」
「イスタンブールに日本語教室、幾つかあるでしょ、そこに入って勉強したらどう?」
「月謝が300ドルとか400ドルもするんだよ」
「でもそのくらい普通でしょう、学校で勉強するんだから・・・」
「いやあ、僕はそんなに払えないよ、高卒なんか月給安いんだからさ、ユミコさん。親父の友達のよしみで、君が日本語を教えてくれれば、そのお返しに君には僕がトルコ語を教えてあげるよ、それでお互いに上達すればヘル・シェイ・ヨルンダ、ディールミ?(なにもかもうまくいく、そうでしょ?)。」
お腹がよじれるほど笑わされましたわ、内心。私がトルコに来るか来ないかの頃に生まれたオニイチャンが何を私に教えてくれるって言うのよ、孫じゃん、まるで。
世界でただ一つ、海の真上の駅。
madamkaseのトルコ本 「犬と三日月 イスタンブールの7年」(新宿書房)
「チュクルジュマ猫会」
海泡石のパイプやアクセサリーと、「宮古島月桃」の買える店
アントニーナ・アウグスタ