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夢みるきのこ

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2006年08月06日
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 杉山明著の『神の肉(テオナナカトル)』はドライブ感溢れる文体とポリフォニックなプロット構成により読むほどに心がほどけていく不思議な感覚に満たされる。作者とはほんの10分ほど立ち話をしただけだったが、とても濃密な時間を分け持った印象が強く、本文の核心部分をひもとく前に手紙を出したくらいだ。

神の肉とはアスティカの人たちが精神の解放に用いたマジックマッシュルームの謂いである。きのこの世界の奥深さを興味本位ではなく著者の原体験に深くコミットするものとしてストーリー展開していくのは見事というほかない。きわめて独自な作品なので近い将来mookきのこの「自作を語る」に登場していただきたいとおもっている。

 ギャラリーきのこは本日はひっきりなしのお客さまで、女性同士、カップル、ぶらりおさんぽ風情の孤独をたのしむ男性や女性がふらりたちより、みなさん「きのこランチ」をご所望し、きのこグッズを購入して帰る。今日は毎日文化センターの若いきのこ受講生も丁度私がギャラリーへ立ち寄ったときにのぞいてくれたのでひさびさに話ができラッキーだった。また夕方早めに仕事を切り上げてそろそろクローズの手伝いにと思い立ち寄ると、常連のN君、ロシア語学生のOさん、ヴァレリーさんとアンドレイさんが訪ねてきていて、リーザさん、サーシャちゃんもかけつけ、また、アニメやポップスのことで話は尽きず結局午後9時過ぎの帰宅となった。「朋(とも)遠方より来るまたたのしからずや」の心境。人のつながりだけで生かされている人生。しみじみそう思う今日この頃である。






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最終更新日  2006年08月06日 22時25分43秒
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