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カテゴリ:ミステリ
この前古書店で購入したと書いた『小酒井不木全集』を読み終えました。SF(変格探偵小説)、スリラー的小説、推理モノ、とバラエティにとんだ作品が収録されています。
代表作の人工心臓や時代物の龍門党異聞など、面白い作品が多かったですが、私はここでは少年探偵物を取り上げます。なぜかというに、そこにはソーンダイクそっくりの俊夫少年探偵が登場するからです。 俊夫君は少年ですが、実験室を持ち、紫外線から指紋検出方までさまざまな科学探偵技術を駆使し、警察にも信頼される存在です。彼の活躍を扱った作品がいくつか載っていますが、その内容がソーンダイクシリーズに大いに似ています。ほこりを探ってそのほこりのあった場所を推定する姿はまさにソーンダイク博士そのもの。また、倒叙をあつかった作品もあり、まさにソーンダイクです。 近頃ソーンダイクシリーズを読んでいないので、どことなく懐かしい気分になりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.02.05 22:39:40
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