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raskiのマジックとミステリの部屋

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カテゴリ:ミステリ
 木々高太郎の『網膜脈視症』を読了しました。タイトルは奇妙です。表題作は、妙な状態になった患者が大心池(おおころち)先生のところにくる、という話です。大心池先生は患者の症状に精神分析的検討を加え、その背後にある事件を見抜きます。症状は動物恐怖症や父親への嫌悪と愛好という両者の出現などです。エディプス・コンプレックスなどの概念を用い、フロイト流の(まさにそのものだが)推理を行います。
 「就眠儀式」もそれに似た話です。寝る前に刃物をすべてしまったり、時計を止めたり、扉を開けたりしないと眠れないという症状の患者です。ここに犯罪がどうつながるのか?時計とは何の象徴なのか?性還元的に見られがちなフロイトの説を乗り越えているところも興味深い。
 「妄想の原理」は、てんかんの発作中に犯罪を起こしても無罪になるということをテーマにした話。容疑者の病はまことか否か、大心池はライヴァルの学者と対決します。
 そのほか、「胆嚢」というさらに奇妙なタイトルの話もあります。これは戯曲で、推理でもありますが、どちらかというと犯罪ストーリーです。ここにも精神分析的な伏流が流れています。





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Last updated  2009.02.25 21:40:30
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