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テーマ:政治について(20219)
カテゴリ:リスクマネジメント
前々日の続きです。
新聞記者氏のひとおりのインタービューのあと、「なにか最後に一言を」といわれたので。 今の政治や行政もそうであるが、市民を丸裸の赤子にしている。 日常生活というのは危険だらけなのだ。 子供が誘拐されるとかもそうだが、リスクでいっぱいなのが現実社会。 とくに、震災当時の神戸はそうだった。 ●「安全都市神戸」とか「災害のない街づくり」とか。 当時のポスターとか標語にはこのような奇麗事が街じゅうに貼り出されていた。 ●神戸に住む外国人も、それに騙された。 東灘の山の手は外国商人が多く住んでいる。 きけば、東京は震災が怖いから、神戸に住むのだと。。。 東京のほうが商売に便利なのだが、そこは世界をまたに掛ける国際商人。安全を第一に考え、家族を神戸に住まわせたのだ。 リスク管理に敏感なその外国商人でさえも、神戸の安全神話にだまされたのだ。 火影は震災前、神戸市の地域防災計画作成にタッチしたことがある。 そこで、がくぜんとした。 ●神戸に震度5以上の地震暦がない? ●六甲山は地盤が強固だから? しらべると、あるわあるわ。完全に風評。観光都市に都合がわるいのだろう。意図的に削除されたか。無知なのか。 ●自衛隊との協力項目がない。 これも、旧社会党・共産党が与党であった悪影響。 ●こわいこわい、LPGタンクが市内にある。 東宝映画1975年「東京湾炎上」を知らないらしい。 映画になったくらいだから、危険度超A級なのだが、それよりもっと超AAA級なのだ。 これについては、来年に詳細を発表することにする。 ●さらに津波対策もない。 ●山崩れ、がけ崩れ対策も連動していない。雨のみが原因としか考えていないのだ。 地震が原因で崩れることを考慮していないのだ。 さんざんな、ずさんこのうえない、いや意図的な悪意さえ感じられるほどだ。 全て観光や経済優先の政治が原因である。 火影もそれに気がつき、政策変更すべき旨の意見上申書(地震津波被害想定)を上司に提出した。阪神大震災の半年前である。 しかし、遅かった。間に合わなかった。。。。。断腸の思い。。。。 震度7・自衛隊との初期連携ができなかった・がけ崩れ・LPガス漏れ・消火栓の意図的使用不能・市長雲隠れのおまけつき 指摘した被害想定はすべて。 恐ろしいほどに。。現実になってしまった。。 市民サービスの第一は市民の命を守ることにある。 ところが、行政が出来ることは限られている。 消防署が市内全域を守れるのは平時だけで、震災になると、半径50メートルの近隣だけしか守れない。 それより離れた方は自分の命は自分で守るしかない。 それをなんだ、いかにも、行政の防災力を誇大化し、宣伝する。 そうすると、市民はどうしても、行政を頼りにし、自分で自分を守らなくなってしまう。 おんぶにだっこの赤ん坊だ。 とくに、経験のない若い方はそうだ。 都会での一人暮らしはきままでいい。恋だ愛だ、これもおおいによろし。 しかし、常にリスクがあることを忘れてはいけない。 先日も大正区の病院勤務の看護師がワンルームマンションに帰宅直後、襲われて殺されている。 1日たってから、母親が訪れて、変わり果てた娘に気がついたのだ。 自分ひとりで身を守るのは難しい。女性ならなおさらだ。 やはり、頼れるのは近隣である。 震災もそうだ。 近隣でお互いに助け合うしかないのだ。 挨拶をしよう。もっと声を掛けよう。 プライバシーうんぬんも大事だろう。 しかし、もっと大切なのは命、とくに自分の命なのだ。 くりかえすが、行政はあてにならない。 行政の役割は、 市民に危険性を知らせることしか出来ない。 市民に枕を高く寝させては、安眠させたのでは、為政者として失格だ。 つねに、びくびくさせ、災害に備えさせるのが、行政の役割。 それしか出来ない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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