2009/01/12(月)15:50
名物図録 麺シリーズ その1
○大門素麺 おおかどそうめん
富山県の穀倉地帯で散居村で知られる砺波平野は、豊富な湧き水を使った素麺作りが昔から盛んです。
大門素麺というこの麺の生産が始まったのは幕末のころで、もとは輪島で作られていた白髭素麺が氷見(うどん)を経由して伝わったものだそうです。
大門素麺の特徴はその形。細く長く、まるまげ状に丸めてあるため、「島田素麺」や「丸まげ素麺」とも呼ばれています。最も冷え込む、11月から翌年の3月まで、山から吹き下ろす寒風にさらして作られます。
昔と変わらない、手延べの伝統製法で、繰り返し、よりをかけながら、細く長く延ばしていくので、めんの繊維がワイヤ状になり、歯ざわりが良く、コシの強い素麺に仕上がります。揖斐、三輪、小豆島の素麺とはまた違う、素朴な感じが好印象です。
レトロ風のパッケージにはそれぞれ生産者の名前が入っているところにも、こだわりと自身がうかがい知れますね。
でも、今年は今のところ、暖冬の様子。となるとこの素麺の出来にも影響があるのかな。
素麺に限らず寒づくり、寒仕込みのものにとって、暖冬は困りものでしょう。
そうそう、この麺を茹でるとき、まるまげ状に丸めた麺は必ず2つに折ってから。それを忘れると大変なことになりますよ。
ほら、こーんな感じです(笑)。
食べにくいったらありゃしない。
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