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テーマ:天気の話!(1678)
カテゴリ:ちょっと自然と環境の話題
正月休みで暇なので、またブログを更新しちゃおうっと(笑)。
今日は雷の話でも書こうかな。以前、こちらの電力会社で雷の研究をされている人から聞いた話を紹介しますね。 雷というと、太平洋側に住まわれている方(私もかつてはそうだった)にとっては、「そんな夏の話を?」と思われるかもしれませんね。 冬に雷が鳴ったら、「スワ、天変地異の前触れか?」と思ってしまうかも。 でも、日本海側の特に海沿いでは、冬も雷シーズンなんですよ。 冬の雷は、大雪の降る前触れとして「雪起こし」とか、あるいはこれが来ると鰤がよく獲れるから「鰤起こし」などとも言われております。また、一回しか鳴らないこともあるので「一発雷」、あるいは夏の雷と区別して「冬季雷」とも言います。 意外と知られていないことですが、この冬の雷は夏の雷と比べるとエネルギーの大きさが違うそうで、冬のほうが100倍くらい大きくなることもあるそうです。それに、普通、稲光は雲から枝分かれするように広がって地上に落ちるように思いますが、冬季雷はそのまったく正反対で、地上から枝分かれしながら稲光が昇っていくのが多いそうです。 冬の金沢に訪れた観光客は、鉛色の雲に覆われた空からの突然の稲光とお腹に響くような重低音の雷鳴と、そしてバケツをひっくり返したように降るあられやヒョウに恐れおののくようです。 まあ、これは冬の北陸じゃないと体験できない珍しい気象現象なので、出会えたらラッキーと思ってくださいね。 ちなみに金沢では夏も雷が鳴りますので、年間を通すと雷の発生日数は日本一多いそうです。そのためか、日本最古といわれる避雷針が、尾山神社の山門に設置されています。金沢城の本丸は築城後しばらくして落雷で炎上し消失してしまいました。 冬季雷といっても雷には変わりありません。雷を起こす雲といえば入道雲といわれる積乱雲であり、一面が雲に覆われる冬はなかなかその姿を見ることができませんが、今日はちょっと雲が切れた隙間から、入道雲の姿が見えました。 ちょっと前に「頭巾雲」といわれる雲が頭巾をかぶったように二重になる珍しい雲も見えましたが、カメラを取ってきたら消えてました……。 ぽつんとゴミのように見えるのは鳥です(笑)。 望遠レンズをつけていたので、入道雲の部分的な写真になってしまいましたね。 真冬に入道雲が見られるなんてちょっと面白いでしょ。雪吊やズワイガニと同様、これも金沢の冬を代表する名物なんですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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