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今日は長男の高校の卒業式でした。
彼の高校は文武両道、武骨な男子校。 卒業式もおもしかったです。 あたし、こういうときに涙のでない薄情な女なので、笑いのある卒業式でよかったです。 ただ、ここの子たち、結構頭が回るのよ。在校生送辞も、卒業生答辞も長いったらありゃしない。 で、校長先生もここの校長になるのは誇らしいことなんだろうね。すごく満足げに生徒たちの話を聞いてました。 クラスでの担任の先生の最後の話。 「何があっても、自分の命を傷つけるな」 「男はプライドで生きている」 「本当に窮地に陥ったときに、何人周りに仲間がいてくれるか、そういう仲間を作ることが大事」 なんかね、こういう話を聞くと、やっぱりだんなを思い出します。 彼が自決を決行した時、 それは、本当に 周りに誰もいなかった、と。 たった10歳の長男の 「パパ、死なないで。僕、本当はパパのこと大好きなの」 という携帯メール たぶん、パパが亡くなった後に送信したのかもしれない そんな長男も、もう高校卒業。もう大人のような気がする。 長男は、冷静に話す 「あの人(パパのこと)は自分の力量以上に見えを張ってしまったのだ。そして、それらを手放す勇気がなかったのだ。けれど、あの人は自分の思い通りに生きた日もあるだろう。そして、パパのおかげで、僕が小さいとき、クルーザーに乗り、フェラーリ、ポルシェ、BMWに乗り、スノーモービルに乗って遊んだことは、よい思い出だ。」と。 長男の本当の胸のうちは分からない。 我が家でいろんなことが起こる前、学校でいろんな代表に立候補し、率先して先頭にたっていた彼。 その彼は、目立たないように、空気のように学校の仲間の中にいるようになった。自分の感情を他人に感じさせず、爽やかな笑顔で波風をたてずに微笑んでいる。 究極の自己防衛にも感じる。 彼がすべてを悟っているかのようにふるまうとき、私は普通の家庭環境の中で彼を育てられなかったことを申し訳なく思う。 これから彼は、どんな未来を築くのだろうか? こころから人生を楽しんでくれることはあるのだろうか? 私が彼にできることは何なんだろう。 帰ってくる場所とご飯を用意することだけかな。 でも、それができることに感謝したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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