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クラシックどっぷり日記 ~音楽回想~

クラシックどっぷり日記 ~音楽回想~

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2009.07.28
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カテゴリ:CDライブラリ
私の敬愛します奇才であります指揮者

 レオポルド・ストコフスキー

作曲家でもあり編曲家でもあり、指揮者の前にはオルガン奏者だったという彼ですが、実際のところ謎が結構あり、何人なの?といわれるとかなり曖昧な感じで、名前も正式なものではないとか??
編曲も強烈だったり指揮すれば大いに改編するというくらいで業界ではかなり別物と考える方が多いかもしれません。でもそこが私は凄い好きなんです、心クスグリマスネ。

そんな彼が最後に残したとも言われる

 wakuwaku_do-img600x521-1247380960fimuhg58572.jpg
  
 チャイコフスキー 交響曲第5番

が発売されました、それもCD-R。

このようなものが発売されちゃうとついつい手に入れたくなるのが、私です。

そして、先日到着して、早速聴きました。

オケは国際フェスティヴァル管弦楽団という、青年を中心とした若々しいオケ。このために結成されたオケというわけです。青年とか若手を指導するのが好きなストコらしいといえばそうですね、昔、青少年オケとかアメリカ響とかいろいろ創ってましたからね。
そして、驚くのはこのときストコフスキーの年齢。91歳ですよ!ストコは95歳で亡くなってますからまだピンピンしているときです。生涯3回?結婚してますからね~。恐るべきパワフルさです。

話は戻しまして、ストコフスキーのチャイ5といえば、十八番とも呼べるレパートリーです。
ニューフィルハーモニア管、シュトゥットガルト放送、NBC響、フィラデルフィア管など等ありますけど、これはこれで凄い個性的!やはりストコフスキーですね。やれることはなんでもやる、いつでも新しい発見、新鮮さをというのが聞こええてくるようです。

CDの出だしからして、クラシックコンサートとは思えないぐらいの熱狂ぶりのファン。

1楽章が始まり、緩やかな演奏、青年オケとは呼べない凄さを感じます。突き進んでいくとまさかのカット!所々加速したりリットしたり、501~503小節あたりも普通なら盛り上がるはずが、尻つぼみの弦という意表を突く解釈。いや~面白い解釈だわ。ストコじゃないとできない。

2楽章は、意外と普通のように感じながらも!一番見せ所のホルンソロさなかに、誰かがモノを落とし音が入るというまさにライヴ感ありあり。中間部あたりでのいトランペットの早いタンギングが凄い、よく聞こえる。私だと色々聞いているのでそこまで違和感を感じないかもしれませんが、普通の人ならツッコミどころ満載なのかもしれない・・。

3楽章は、2楽章が終わってすぐ開始されるもので、ストコとしてはたいへん珍しいです。
他の楽章と比べれば正当な演奏。ここは安心して聞けるかも?
4楽章では必ず何かが起きると思いつつも心を休めておくには一番いいかもしれません。

4楽章で目立つのは、大幅なカット!初めて聞く人にとっては違和感はないかもしれませんが聴きなれている人、演奏している人にはかなりの混乱を及ぶかもしれない楽章ですね。私は普通に聞いてましたけど・・。何となく早いテンポですけど推進力がそこまであるものではありません、特に度肝を抜かれるのは、
この楽章の終結部に当たります、469小節目以降からの一番の見せ所というカッコイイところですね。是非聴いていただきたい!この部分はストコは比較的カットして休符ナシで進むことが結構多いんですけど、これは面白い、今までに聴いた事がない。
なんと、珍しく正当にカットせずに演奏しているな~と思って油断していてはいけない。トランペットなどの管の伸ばしで休符のはずが、なんと管が伸ばした後に突如ティンパニの連打がクレッシェンドして最後の一撃で「タララ、タララ、タララ、タララ」と行くわけです。(これはわかりにくい説明ですね)
最終部でもカットがあるんですけど、いとも簡単に初めからありませんでしたよ~という具合の演奏には圧巻です。

終わると同時に恐ろしいまでの歓声がストコとオケに与えられます。
普通の人なら、こんな演奏でこの歓声はオカシカないか?と思うかもしれませんが、彼のカリスマ性と独特すぎる解釈に賛美が浴びせられるんです。
それでいて90歳超えて立って指揮してますから、やはり只者ではありませんよね。

おまけというわけではないとは思いますけど、この練習風景が収められています。
ストコフスキーの声を聞けるのはそうあることではありませんし、その中でもストコが指揮台を叩いて怒るという珍しいものも聴けるので貴重ですね~。

これは買って損はありません。
是非聴いていただきたい1枚ですね。

http://www.wakuwakudo.net/review_chai5/stokowski_cc9007cd.html

私もたまにお世話になります、ネットショップ「湧々堂」さんで購入できます。
こちらではこの録音の解説、そして当時の貴重なリハーサル風景が写真で掲載されています。
相変わらず編成の仕方が面白いですね~。

 
レオポルド・ストコフスキー/チャイコフスキー: 交響曲第5番&くるみ割り人形(CD)

 
チャイコフスキー:交響曲第5番/ムソルグスキー:展覧会の絵(ストコフスキー編)

 
【輸入盤】ヨーロッパでのライヴ集/ストコフスキー

 
クラシック・アーカイヴ・シリーズ レオポルド・ストコフスキー ※再発売(DVD) ◆20%OFF!









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Last updated  2009.07.28 22:32:03
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