大阪フィル　岐阜公演！　前半

2016.03.09

日常でいろいろある中、息抜きもかねて初めて行ってきました。

　大阪フィル　岐阜公演！

毎年一度、大阪フィルが岐阜にきていることを知っていたんです。
あの朝比奈さんも岐阜に来ていたということを考えると、もっと早く知って、聞いていればよかったと思います。

今回、聞きに行こうと思ったのは理由が。

　・曲がすべて好きであること
　・指揮者が、新進気鋭の三ツ橋敬子さんであること
　・指揮者・ピアノ・オルガンとすべて女性であること
　・プレトークが評論家の奥田佳道さんであること

です。

こんなことがそんなに簡単に合うことはないと思い、聞きにいきました。
もちろん、うちのオケのチラシ入れもしつつ、うちのオケの指揮者である石田先生がまさか演奏会に乗っているとは・・。（後々知るんですが）

久々のサラマンカホール。
今年初めての演奏会ということで、気分はものすごいノリノリでした。
曲もオールフランス。

　ラヴェル　古風なメヌエット
　ラヴェル　ピアノ協奏曲
　サン＝サーンス　交響曲第3番「オルガン付き」

すべて好きな曲です。
こんな曲を1日の数時間で聞けるなんて嬉しくてドキドキでした。

演奏会開始前に奥田さんのプレトーク。
ラジオでは大変お世話になっており、声がとても優しくて、わかりやすく説明してくれます。
しかし、久々の演奏会ということもあり、耳になかなか入ってこなかったことが残念です。

演奏会が始まります。
皆そろって出てくるわけでもなく、ゾロゾロと出てくるオケのメンバー。
その中に石田先生がいました。（演奏会次の日に、うちのオケ練習がありまして、練習をコテンパンにやられたということを聞きました、全て難しい曲ですから仕方ないですよね～。）

さあ、始まります。
静まり帰った中、指揮者の登場で、扉が開きます。

そうすると、イメージとはかけ離れた、背の低い三ツ橋さんが登場です。
写真ではとてもりりしく、堂々としているイメージが強かったのですが、こんなにこじんまりとした方とは正直驚きました。オケメンバーが起立すると、どこにいるのかわからないくらいの方で、「小さな巨人」と勝手にイメージをそのとき感じました。

1曲目、ラヴェルの古風なエヌエット。
大学の時に選曲で突如現れたこの曲名。ラヴェルといえばボレロしかイメージになかった当時無知の私に新たな知識を付け加えてくれた1曲がこれです。
あの高音での出だし、不協和音と思われるかもしれませんが、あれが何とも心地よいハーモニーを醸し出します。
生で、この曲を聴けるとは・・・。
ヴァイオリン側の席だったということもあり、ヴァイオリンの繊細な音色が耳に響きわたりました。
あの小さな体からは想像もできない、的確な指揮。体がものすごいしなやかでラヴェルの音楽を盛り上げます。
隣の隣の人が異様なくらい首を振るので目に入ってしまいましたが、素晴らしい演奏でしたよ。

そして、ラヴェルのピアノ協奏曲。
ラヴェルらしい、お茶目というか皮肉というかいろいろ交えた作品。
プレトークの奥田さんが言っていましたが、ピアニストは菊池洋子さんは、モーツァルトのイメージが強い人で、まさかのラヴェルということで、とても楽しみでした。
扉が開き、登場。真っ赤なドレスで登場。ピアニストということもあり姿勢が良いのもあったのですが、同時に登場した三ツ橋さんとの身長差に驚きでした。なんか面白い、菊池さんの肩くらいまでしかない三ツ橋さん。凸凹コンビのように感じました。
演奏が始まれば息のあった明快な指示、合図であの難解なリズムをスンナリやり遂げます。
ジャズの要素がとても強いですが、当時としては現代曲でもあったこの曲。
生で聞けばなおさら斬新なものに感じれました。
ピアノのタッチも強く、指揮も食らいつくように合わせる。豪華な演奏でした。
客席からは演奏が終わるとブラボーの声が。岐阜ではなかなかこの曲を聴けることがないので、本当にありがたいですし、うれしい限りです。
菊池さんはアンコールにこたえて、プーランクの即興曲第15番「エディット・ピアフを讃えて」
プーランクは何となくは知っていますが、そこまで曲を聴くわけでもなく。でもこの曲はとても聞きやすい曲でした。

演奏が終わった後、三ツ橋さんと菊池さんの抱擁。
なんとも凸凹な感じで、とても微笑ましかったですね。

後半に続く・・・。