今からたった2ヵ月半くらい前のことなんだけど・・・貴重な講演があった。
今は高校1年生となった息子は2ヵ月前は、まだ中学3年生で、卒業式を目前としていた。
しかも高校の合格発表の前日だったんだね。
毎年、卒業前に中3の生徒に向けて「性教育」の講演をしているのは、かのんの時から知っていたけど、どんな内容なのかは知らなかった。
もうこのようなお話を聞くのも最後のチャンス!
保護者の席も用意してあるとのことで、職場を早退して中学校へ
すると!保護者は(@_@;) なんと、わ、わたし一人ですか???
そうでなくても、会話のない息子とギクシャクしている関係なのに・・・ごめんね。
保護者席で小さくなって、存在を透明人間のようにしつつ、おとなしく聞くつもりだったのに・・・
そうはいかない状況に~(^-^;「〇〇のお母さんだけ来てるよ」って振り返る視線が痛い!💦
講師は若い助産師さん。
性教育の講演ってことだったけど、いきなり、なにかわからない透明な液体の入ったコップを全員が手に持たされた。
講師の先生が生徒の中から4人を選んで、スポイトで別の液体をチョンっと垂らした。
そのコップを持った生徒がランダムに近くの子と液体を半分ずつ分け合って混ぜる。
またその子が別の子と分け合う・・・っという、混ぜっこ、分け合えっこを繰り返すこと4回。
分け合う時に、「お母さんもやってください」って、えーーーー!(;^_^A
コップを持たされちゃって、やるしかなかった・・・
息子とは混ぜっこできなかったけど、他の女子生徒や先生と混ぜ合った。
液体の正体が種明かしされると、性感染症の感染の広がりがわかるものだった。
全員のコップにまた謎の液をポタっと入れると、ほとんどの人のコップが濃いピンクや薄いピンクに変化してしまった。
つまり、最初の4人が性感染症だったとして、それぞれ4人が別々に4回の性交渉をした場合、
広範囲で性感染症広がってしまうのを目の当たりにして、その恐ろしさを体感させるものだった。
ちなみに、私のコップは透明のままだったので、セーフだったのだけど・・・
ま、逆にまたそこで「母が目立つ」ことになったので、焦った。(;^ω^)
最初からちょっと衝撃的だったけど、果たして中学生にはどこまでお話しされるのか気になっていた。
なかなか親子で話すことのできない、だけど、とっても大切なこと。
生きていくうえで、ちゃんと理解してもらいたいし、真面目に考えて欲しいこと。
すると、オブラートに全く包むことなく、具体的にわかりやすく、自然ににお話しされるので、ちょっとビックリ。もう、15歳は子供扱いせずに、大人として話しているのね。
講師の助産師さんも十代で出産しているので、若年妊娠、出産で若くして育てる大変さを身をもって体験されているので説得力があった。
望まない妊娠、避妊、LBGTについて、性的な差別の問題など、私もよく理解してなかった事もお話ししてもらって、勉強になった。
と、同時に中学生にそこまで話してくれてありがとう。って思った。
特に出産についてのお話では、母親がどんな思いをして赤ちゃんを産んだのか、どんなに愛おしい気持ちで大切に思って育てたのかをお話しいただいた。
最後に、朗読してくださった福岡県で助産院をされている”寺田恵子”さんの「心の抱っこ」という詩。
映像と音楽も手伝って、泣いた泣いた、あんなに泣くとは思わなかった。
生徒も先生も泣いた。お母さんは私一人だけど、大泣きしてまた目立ってしまった。
すると、私の隣に座っていた職員室の事務の女性から
「〇〇君のお母さんですよね?」っと問いかけられた。
私は涙涙(T_T)の状態で「はい、そうですぅ~~( ;∀;) 」と答えると
「私から見えましたよ!〇〇君も泣いてますよ。感動したんですね。」っと・・・
え? (・o・) まさか~ そんなことはないと思いますけど?っと心の中で思ったけど
「そ、そうなんですか・・・よかったです。」っとだけ答えた。
あくびでもしたのかな?(笑)
泣くことはなくても、少しでも家族の愛情を感じてもらえていたらいいな~って期待してしまった。
性教育というのは、いのちの授業でもあり、15歳の思春期の生徒たちには重要なこと。
自分も相手も大事にする気持ちをずっと持てるように生きて行ってほしい。
こんな素晴らしい講演を聞くことができて、本当に良かった~とても感動的だった。
息子と共有できる貴重な時間でもあって、彼の心の中にずっと残っていて欲しいなぁ~と願う。