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テーマ:老犬と暮す(210)
カテゴリ:愛犬 カレン
2023年2月14日に15歳の誕生日を迎えた愛犬カレンのお話。
まさか、こんなに早く状況が変化するとは思ってなかった。 2月22日(水)カリカリのご飯がうまく食べられなくなってから1週間の出来事。 最近は、腎臓サポートのお高いカリカリのドッグフードを食べていたんだけど、飲み込みがうまくできなくなってきた。 もう、腎臓に良いとか、そんなの関係ない! カレンが美味しいっと思って食べてくれるのなら何でもいい!っと老犬用の柔らかいフードを与えてみた。 久しぶりに味が濃いからか?とっても喜んで食べてくれたのに、その2日後からそれも少量しか食べなくなってしまった。 それでも、「歩きたい」ので、歩く練習は怠らないカレン。 昼寝していても目が覚めたら「さぁ歩くぞーーー!」と、ハスキーボイスで鳴いて、身体を起こしてくれと催促。 庭をヨロヨロと歩きまわって、転んで、また鳴いて、起こしてあげるとヨロヨロと歩く歩く。 食べないのに歩く気マンマンだから、体力を消耗してしまう。 せめて、水だけでもと、水に顔を近づかせて無理やり口を付けてみる。 その動作をしばらく繰り返していたら、やっと水を飲んでくれた。 2月27日(月) カレンを抱っこして、住み慣れた旧宅へ連れて行った。 15年間、住んでいたハウスの前で歩けて、よかったよかった。 水しか飲まなくなったのに、夜になると「俳諧モード」のスイッチが入って、また庭を歩く。 2月28日(火)日向ぼっこしながら昼寝したり、歩いたりするけど、もう水は飲まなくなってしまった。 でも、夜になると「俳諧モード」発進! すでに、後ろ足は全く動かせないのに、前足だけでも歩きたい! 夜12時すぎても、歩く!っと言っているかのように鳴くので、パジャマ姿でカレンの体を持ってあげて、前足だけで庭を歩く! カレンの体を支えて、後ろ足として、私が後をついて歩いているのに、前足のスピードがこれまたすごい! なぜ、そんなに速く歩けるのか?付き合っている私がギブアップ。 もう、12時半過ぎたよ・・・カレンは、「まだまだ!」っと言いたいように、ハスキーボイスで「ファンファン」鳴いていた。 もう、お腹の中に食べ物は入っていないはずなのに、カレンの歩く意欲にびっくりするばかりだった。 3月1日(水)の朝、数時間前までは前足が動いていたのに、前足も立てない状態になっていた。 水はどうやっても飲まない。 口を水につけても舌を出してペロペロする動作ができなくなっていた。 それでも、歩きたいので、寝たままの状態で足はバタバタ歩く歩く。 飲んだり、食べたりではない、ただただ「歩きたい」だけの本能が残っていた。 そんなにもう歩かなくてもいいよっと何度も抱きしめたけど、時々、力なく身体を動かして「まだまだ!」と言いたげだった。 何も口に入れないので、ティッシュに水を含ませてカレンの口を湿らせてみるが、水分を身体の中に入れる力はすでになくなっていた。 その日の夜、私が寝る前にカレンをぎゅっと抱きしめると、私に顔を近づけて「ファンファン」と、力いっぱい鳴いた。 もう鳴く元気もなかったと思うけど、私に何かを言ってくれたように思えた。 前夜の歩行練習で寝不足だったので、カレンを抱きしめて「また明日ね。」と、カレンを寝かせ、私も寝てしまった。 3月2日(木)朝、カレンは目を開けたまま、静かにしていた。 かすかに動いていたはずのお腹が動いていなくて、息をしていないとわかった。 私が寝ている間に息を引き取っていた。 「ごめんね」と何度も何度も、まだぬくもりが残るカレンを抱きしめて謝った。 一晩中、抱っこしてあげていればよかったのに・・・ 泣いた。泣いた。こんなに泣いたのは久しぶりだった。 カレンの介護が始まっての数か月、大変だったけど、老犬のカレンがかわいくてかわいくて 抱っこできることが嬉しかった。 もう、抱っこできないと思うだけで、辛かった。 かみさん(夫)も、こんなに悲しくて泣いたことはないってほどに泣いた。 私は仕事を休み、カレンと最後のお別れをする時間をもらった。 つづく☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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