カテゴリ:書評
クチコミという視点から世界を見ると、
人が点になっていて、関係ある何人かと線で結んで、 そういう人がいっぱいいる、というあの図になる。 この図から考えると、 「ハブ」とは、多数のクチコミを発生させる元になる人であり、 クチコミが発生している状態を、 人と人が結ばれている線が点滅しているとしたら、 「バズ」とは、点滅しているすべての線のことである。 クチコミを発生する元になる人には、 その人が話したくなるコトがなくてはならない。 そして、その話したくなるコトとは、 その人が今までにないような経験をしたことから生じる。 ならば、まずクチコミをしてもらうためには、 企業は、その人にそのような経験を作らないといけない。 この本のクチコミに対する基本認識は、 以上のようなものになる。 そして、マーケッターが、 クチコミをより有効に起こす、活用するためには、 どうしたらいいかがいろいろ説明される。 クチコミは自然発生的なものではなく、 マーケッターによる強い関与が必要なのだ。 ハブをどうやって見つけるか、 「メガハブ」に位置付けられるマスコミの活用の仕方、 インターネットの活用法などなどである。 この中でマーケッターなら「ハブ」の見つけ方が、 気になるところであり、 調査から、だれから聞いたのか聞き出すなどは、 参考にしたいところであるが、 街でだれかに聞けばわかる、 というのは本当であろうか? クチコミマーケティングは、 このハブを見つけ出し、作り出す、 活用することことにおいて、 とても地道なマーケティングということがわかる。 これは、この本に出てくる たくさんの事例の中で、 あっという間に広まることもあれば 10数年かかって広まっていくこともあるからである。 しかし、共通しているのは、 顧客の経験において、 顧客の期待を超えるクチコミを起こす力が その商品にあるということなのである。 ★4つ ★★★★☆ ********************************** 有限会社リレーションメイク 羽切 徳行 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.05.30 08:13:30
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