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2006.05.30
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カテゴリ:書評
クチコミという視点から世界を見ると、
人が点になっていて、関係ある何人かと線で結んで、
そういう人がいっぱいいる、というあの図になる。

この図から考えると、
「ハブ」とは、多数のクチコミを発生させる元になる人であり、
クチコミが発生している状態を、
人と人が結ばれている線が点滅しているとしたら、
「バズ」とは、点滅しているすべての線のことである。

クチコミを発生する元になる人には、
その人が話したくなるコトがなくてはならない。

そして、その話したくなるコトとは、
その人が今までにないような経験をしたことから生じる。

ならば、まずクチコミをしてもらうためには、
企業は、その人にそのような経験を作らないといけない。

この本のクチコミに対する基本認識は、
以上のようなものになる。

そして、マーケッターが、
クチコミをより有効に起こす、活用するためには、
どうしたらいいかがいろいろ説明される。

クチコミは自然発生的なものではなく、
マーケッターによる強い関与が必要なのだ。

ハブをどうやって見つけるか、
「メガハブ」に位置付けられるマスコミの活用の仕方、
インターネットの活用法などなどである。

この中でマーケッターなら「ハブ」の見つけ方が、
気になるところであり、
調査から、だれから聞いたのか聞き出すなどは、
参考にしたいところであるが、
街でだれかに聞けばわかる、
というのは本当であろうか?

クチコミマーケティングは、
このハブを見つけ出し、作り出す、
活用することことにおいて、
とても地道なマーケティングということがわかる。

これは、この本に出てくる
たくさんの事例の中で、
あっという間に広まることもあれば
10数年かかって広まっていくこともあるからである。

しかし、共通しているのは、
顧客の経験において、
顧客の期待を超えるクチコミを起こす力が
その商品にあるということなのである。

★4つ ★★★★☆

クチコミはこうしてつくられる

**********************************
有限会社リレーションメイク 羽切 徳行





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最終更新日  2006.05.30 08:13:30
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