motif de M ～makimaki’s SARUMIMI-DIARY～

ピアノ。

娘がピアノ教室をやめました。2歳で始めた音楽教室から約15年。随分と長かったような、短かったような、そんな15年。とりあえずの一区切りとなりました。音楽教室時代はリトミックが中心だったので鍵盤にふれるというよりも、歌ったり、リズム遊びをしたり。初めての発表会は4歳の時。親子で歌って踊るというものでした。我が家は転勤があるので、ずっと同じ教室に通い続けることはできないため、あえてどこでも通える全国組織の音楽教室に入ったのですが、転機が訪れたのは幼稚園の年長にあがるとき。年中の時に宮城から鹿児島に転勤になり、それにともなって教室も変わったのですが、その教室の先生とお話しして、年長からは個人レッスンに通っては…ということに。それを機会に、私も一緒にレッスンに通うことになりました。高校生まで私もピアノを習っていたのですが、遠ざかっていたピアノをまた弾いてみたくなって。それから1年足らずでまた転勤になってしまったのですが、引越し直前の発表会には私も出ることができ、娘と連弾も出来ました。すごく緊張したけれど、本当に素敵な出来事だったな、と。次にお世話になったのは熊本の先生。4年間お世話になったのですが、娘をはじめ、夫も私もバンドに参加させていただいたり、先生のお宅での飲み会に参加したり。家族そろってお世話になり、本当に楽しい4年間でした。熊本での4年間は楽しいばかりでなく、年に何度もコンクールに出て、力を付けた4年間でもありました。熊本から北海道に転勤になって、また新しい先生との出会いがあり、2年間レッスンに通いましたが、小学校高学年になると忙しくなりコンクールは年に1度だけの参加に。より高レベルなコンクールに参加することで、これまでにない緊張感の中、舞台袖から出て戻るまでの足運びから呼吸まで、ピアノの技術にまつわる本当に細やかなご指導をいただきました。この2年で目覚ましくより高度な技術が身に付き、娘の演奏が大きく変わったように思います。小学校の6年間のピアノ生活はコンクールがいつもそこにあって。コンクールに出るとなると、どうしても結果を求めてしまって。娘には窮屈な思いもさせてしまったたと思うし、辛い思いもたくさんさせてしまったと反省もしています。本当に頑張って、結果もたくさん残しましたが、それ以上に、きちんとピアノに向き合う、凛とした姿を見せてもらえたことが何よりも嬉しかったです。中学入学と同時に夫は単身赴任となり、娘と私は実家に居候となったわけですが、ピアノはやはり続けることに。今度の先生も本当に素敵な方で、何より楽しく通えたことが本当にありがたい5年間でもありました。中学3年間は続けてほしいと思っていましたが、高校に入ると部活や勉強で忙しくなるのでやめてしまっても仕方ないかなと思っていたところ、先生が配慮してくださり、レッスンの回数を減らしながらでも、どうにか2年間続けることができました。春から高校3年生、受験生モードに入るにあたって生活を見直した時に、やはりレッスンを続けていくのは難しいかな、と。今回ついにピアノ教室をやめることとなりました。15年間お世話になった5人の先生方、本当にありがとうございました。親子共々、それぞれの先生方の素晴らしいレッスンのお蔭で本当に世界を広げていただいたと思います。女の子でも男の子でも、一度はピアノを習わせたいと思っていた私。私の希望に15年も付き合ってくれてありがとう。たぶんやめたいと思ったことも何度もあったことでしょう。それでも、自分からは一度もやめたいといったことはなく、いつもひたむきに練習する姿を見せてくれました。でも、小さいときから、かなり大きくなっても、静かになったなと思ったら、ピアノの前で寝てしまっていたことも。呆れながらも、なんだか笑ってしまったのはいい思い出です。私はあなたの弾くピアノが大好きでした。またいつか、あなたの弾くピアノを聴かせてほしいものです。