イランイランの花は女性用の惚れ薬かな？

2009/07/28

カテゴリ：生活雑貨

イランイラン(YLANG YLANG）の花・・・淫乱淫乱の花ではありません。
熱帯に気候に育つこの植物は、一見、なんの変哲もない樹木です。
人の背丈くらいの低いものから、１０から２０メートルにまで成長します。

この花から精製されるオイルの強く特徴的な香りには官能的な気分を高める「催淫作用」があると言われています。
どちらかというと、男性よりも女性に強く好まれる傾向で、その働きも女性に役立つものが多いオイルのようです。

フィリピンやタヒチ、特に有名なのがインド洋のコモロ諸島などに生息する樹で、南国らしく伸び伸びとおおらかで、どこかエキゾチックな雰囲気をかもし出す植物です。
コモロ近海ではたびたびシーラカンスが捕獲されることでも有名ですね。
樹は大きいもので２０ｍになり、枝一面に女性の掌大の黄色い花がつきます。
夜、月明かりに照らされたイランイランの花は何か女性が男性を誘っている姿のようにも思えます。

イランイランの木

実際、この花から採る精油はとても甘く美しい香りで催淫作用があり、南の地方の女性は好んでココナッツオイルにこの精油を混ぜたものでヘアを整えているようです。
また、インドネシアでは新婚のカップルが夜を共にするベットの上にこの花びらをまき、ムードを高めるロマンチックな習慣があります。イランイランと言う名前の語源も美しく、マレー語で“花の中の花”という“ アイランイラン ”に由来します。

イギリスのビクトリア朝時代には、頭皮・頭髪用品として当時一般的だった「マカッサル油」の原料として使われていました。
また、現在ではシャネルの５番やジバンシーのアマリージュなど高価な香水にもしばしば用いられています。
好き嫌いのはっきりする香りですので、この香りに惹かれる人にはやみつきになる香りです。
とてもつよい香りですので、十分にうすめて使うことが大切です。
濃厚な香りなので、過度に用いると、頭痛と吐き気に襲われることがあるので、注意して下さい。
薄めて使用すれば、そのうっとりする甘い花の香りは人をおおらかな気持ちにさせてくれます。

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