巡礼の荷物は体重の5分の1以下が理想
お盆休みの時期はページビューが普段より少なめでしたが、今日になってまた増えてきました。まぁ、インチキな数字ですが…。『サン・ジャックへの道』(上映中~8/24:フォルツァ総曲輪)意外とお客さんが入ってました(笑)。いや、結構なことだと思いますよ。亡くなった母親の遺産を相続するには、兄弟3人でフランスのル・ピュイから聖地サンティアゴ(サン・ジャック)まで1,500kmの巡礼路を一緒に歩くこと…。そう弁護士から言われ、渋々巡礼に参加したピエール、クララ、クロードの3兄弟。他にもイスラム教徒の少年や、いかにも訳アリの女など、ガイドも入れて9名の一行が、歩き続ける旅の中で変化していく様子が描かれています。当然といえば当然ですが、人の数だけ人生はあるのですね。しかし、全体的には結構ライトで、割と気楽に観られる映画でした。クララが失読症の少年に言葉や字を教えるシーンが印象的。ABCから教える必要はなくて、本人が興味のあることから教えていけばいいのですね。目から鱗でしたわ。あと、アラブの少年が宗教について語るシーンが好きです。大事なのは神様の種類(?)ではなくて、信仰そのものだと思うんです。とはいうものの、宗教についてあれこれ言う映画ではありません。巡礼者の参加理由は自分勝手なものばかりだし。行く先々の景色がとても綺麗なんだけど、巡礼者たちは最初は疲れていて、そんなものを見ながら歩く余裕は全くありません。若い女の子は途中でメイク道具などを捨て、それを見ていたピエールは間違って大事な薬を捨ててしまいます(あんなところに捨ててもいいのか…)。人生に本当に必要なものは、そう多くはないんです。あえて言うならば、愛さえあれば大丈夫。…嘘です。