東海道本線各駅停車の旅

地味な静岡SP~金谷編

地味な静岡SP~金谷編

金谷といえば、どのHPでも、蒸気機関車が名物の大井川鉄道に話が行くが
そこは「各駅停車の旅」名物。当然、はぐれ雲のような旅をしていきます。
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朝一にて、金谷に到着。まずは腹を満たしてから・・・とか思ってたら
駅前には何もなし。コンビニさえみつからず、イバラの道の予感。
とにかくこの日は暑い。駅から5分ほど歩いたんだけど
すでに汗のつゆだく。今年は冷夏と言われ、きのうまでは涼しかったのだが。



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金谷坂の石畳までやってきました。
ここからは、木陰の中の道を歩けばいいので、幾分は楽。
ヘビとスズメバチにだけ注意して上がっていきます。



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いいムードになってまいりました。
松平健が白馬に乗って、下りてきそうだね
路面は大きな石になっていて、ゴッツゴツ
とにかく歩きにくい!
当時は歩きやすくするために、こうしたそうだから
いかに泥道は歩きにくかったかが、わかる。
馬も泥に滑って、よくコケたんだろうね。



2005-06-08 16:05:08
その金谷坂を上がりきったら、そこはあの有名な牧の原台地であります。
その昔、江戸幕府が倒れ、江戸を追われた慶喜と、
川越制度が廃止された島田の人足たちが、
その後を生きるために開拓したのが、この茶畑なのです。



2005-06-08 16:05:08
そこに聞こえるのは、虫の声と防霜ファン(扇風機みたいなヤツ)の回る音だけ
一面茶畑のため、視界を遮る高さのものがないから
非常に風通しがよく、風が心地よい。
なにか、さわやかでカラッとした暑さ
東京では絶対にない、湿気のない暑さ
しかし、同時に日陰がない、どこまで行ってもない。これはこれでつらかった。



2005-06-08 16:05:08
まあね、ホントどこまで歩いても茶畑ばかり。
ここまで開拓したんだから、すごいことだよね。
大体10キロくらいでしょうか、3時間歩きました。ずっと茶畑。
牧の原台地の大きさを体感として、勉強できました。



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台地というくらいですから、下界の眺めは最高!
島田の製紙工場の煙突も見えます。
台地を降りて行きます。
目指すは、木造の橋としては世界一の長さを誇っている蓬莱橋です。



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茶畑から、大井川を望む
そして、茶(ペットボトルだが)を飲みながら、静かな時間が流れる・・・
大人の時間である

さて、その後はひたすら歩いて、蓬莱橋を目指します。
すでに3時間ほど歩いて、さらにきのうから何も食べてないというヘトヘト状態。
9時に歩き始めて、すでに昼前となっていた。
茶畑オンリーで店などはまったく無い。なんとか茶をガブ飲みして、空腹を誤魔化す。
「蓬莱橋あと3km」という標識に励まされて、
なんとか「蓬莱橋入り口」という砂利道を見つけました!
なにもこんな苦労しなくても、島田の駅からは徒歩20分ほどで
蓬莱橋は見に行けるわけで、どのHPを見たって、金谷側から攻める輩など見たことが無い。
しかし、あえて金谷側からの蓬莱橋を目指した意義は
この蓬莱橋は牧の原台地の開拓者たちが、島田に買い物に出るために作られたものだから
自分も同じように、渡りたかったのです。
3時間歩いても、誰もすれ違わなかったけどね。いかにこの企画がはぐれメタルかわかるというものだ。
そしてようやく、どこのHPでも見たこともないアングルの蓬莱橋を拝めました!
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さあ、いよいよ蓬莱橋へGO!


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