昨日の話ですが…

もうかれこれ２０年以上『湘南地区』で生活しているのに、
今まで一度も見に行った事が無かった

　『湘南・平塚たなばた祭り』

を見物に行ってみました。

べつに、こういうイベントを毛嫌いしているワケじゃないけれど、
これまでの居住地からだと、微妙な距離感の関係上、
どうしても車なり、公共交通機関なりを使わざるをえなかった。
そうなると

　（そこまでしても、見に行きたいワケじゃ…）

ってな心理になって、気がつけば２０年以上…


先週、昼飯時のニュースで各地の七夕イベントの話を見ながら

　（あ、そういえば、平塚は今ならチャリで行けるんじゃん！）

なんて、ふと思いつき、行ってみました。

初日で“平日”ということで、まだ佳境ではないものの
一部の通りなんかは“社会党・牛歩戦術”チックにしか歩けず、
今日（７月７日）や、明日の土曜日など、エラい事になるんだろうな、と。

本来、食事制限中の身。
とりあえずは、ぶらぶらと飾りを眺めて帰るつもりで出かけたのに、
チャリで走っている最中、

　（祭りといえば“ビール”は切り離せないだろ？）

という悪魔のささやきが聞こえ始め、
通常４００円から５００円で販売されている生ビールを
３００円にて販売している屋台と出会った時点で、すでに無礼講…

前回日記と、まるで『フリ』と『オチ』のような結末、

　　

はい、長崎屋・平塚店前の出店にてプリン体たっぷりのもつ煮購入…
このボリュームで３００円！　いや、やっぱビールに“内臓系”は合いますな。

その後もチョコバナナ食ったり、屋台の出店をひやかしながら歩いていると、
目につくのが

　『広島焼き』

の文字。今、どうもテキ屋さんの間では、この『広島焼き』がキテいるようで、
いわゆる普通の『お好み焼き』という屋台は、みたところ１軒のみ。

で、我が家も帰りに、その『広島焼き』とやらを買って帰ったのだけど、
食べてみると、単なる普通のお好み焼き。
焼きそばなんか、これっぽっちも。

まあ、出店の食いモンなんて、そんなもんか。
おまけに、食い終わったら、なんか胃のあたりが気持ち悪いし、
嫁サンなんか、今日一日『胃痛』に悩まされていたようで、
なんだかなぁ…といったところ。

そんな中、ついでにこんなモノもお土産に買って帰りました。

　　

そう、りんご飴。
も、これねェ…子供の頃、すっっっっっごく憧れててねェ。
おいらの故郷・長崎で“お祭り”といえば『長崎くんち』。
市内の学校も『おくんち』の時期は学校が午前中で終わり、
みんな連れだって『街』と呼ばれる繁華街の方へ繰り出す。

貧乏だった我が家でも『おくんち』の時には小遣いを貰えるのだが
そのお小遣い全額をはたいたとしても手の届かなかったりんご飴。
まして、その小遣いの中から『街』までの往復の電車賃を引いたら、買えるものは…

そして『おくんち』も終わり、学校へ行くと周りでは

　「りんご飴の（が）美味かった！」

みたいな会話が聞こえてくる。
どうも、子供の頃のおいらの周囲では、この『りんご飴』が
『中流家庭』と『貧乏家族』を分ける分水嶺だったようで、
この味を知らなかったのは、おいらの他にも、もう２人くらいいたように思う。

その後、中学に入ると同時に新聞配達を始め“ソコソコの金”を手にするようになり
『りんご飴』を買える経済状態になったのだが、肝心の『おくんち』の時も
新聞配達（夕刊だったんで…）がある為『街』には行けず…

今から１０年ちょっと前、
勤務先の事務員サンに、そんな話をしたところ

　「じゃ、アタシが七夕行くから買ってきてあげるよ！」

ということになり、念願の『りんご飴』をゲットしたのだが、
あまりの嬉しさに、なにを勘違いしたのか

　（うん、これは大事にとっておいて、特別な日に食べよう！）

なんて考えて、冷蔵庫に保管。
気がついたときには…

よって、今回、初めて口にした『りんご飴』。
食い方もわからず、嫁サンに

　「ちがうちがう、そうじゃなくて、こう！」

と、歯の入れ方をレクチャーされながら、
そのうち

　「ちゃうて言うてるやろ！」

と、関西出身の嫁サンからピンポン玉を連発で投げられるのでは？
なんて考えながら、甘酸っぱい味を堪能いたしました。