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モルトウイスキー紹介コラム、今回はスペイサイドの雄、グレンリヴェットです。
ウイスキーは長い間、密造業者の手によって造られてきましたが、政府による認定制度ができて、1824年に政府公認蒸留所第1号となったのが、グレンリヴェット蒸留所でした。グレンリヴェットは高級ウイスキーの代名詞のように用いられた時期が長く、ゴードン&マクファイルというボトラー(瓶詰め業者)が「マッカラン・グレンリヴェット」という名称で出していたように、○○○・グレンリヴェットのように、多くの蒸留所がその名にあやかろうとするような存在でした。そのため、オフィシャル・ボトルには定冠詞「The」をつけて区別されています。 そのスタイルは、フローラルかつ繊細、フルーツを連想させる味わいを有し、もう一方の雄であるマッカラン(こちらもオフィシャルには「The」がつきます)が、シェリー樽熟成にこだわり、豊潤で複雑なモルトを造っているのと好対照をなしています。写真のボトルはザ・スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ(SMWS)の34年もののスペシャル・ボトリングで、シェリー樽を使いながらもリヴェット本来の味わいが生きた、究極のグレンリヴェットといえるものでした。 また、グレンリヴェットは、かつての高級イメージもあってかマッカランと同じく、味わいが変わった、昔は美味しかったという言い方を時にされます。現在はマッカランほどではありませんが、今後オールドボトルを珍重する傾向が強くなりそうです。 ※ネットショップで買えるグレンリヴェットのリストはこちら ※グレンリヴェットのテイスティングノート(モルトクラブ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 20, 2005 01:28:50 PM
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