2014/08/17(日)00:17
テロ戦争で戦死した兵士の妻「夫を殺した者から手紙が届きました。」〜二人の息子を立派に育ててくれ、と夫が最後の電話で
テロ戦争で戦死した兵士の妻「夫を殺した者から手紙が届きました。」〜二人の息子を立派に育ててくれ、と夫が最後の電話で
http://www.depo.ua/rus/life/zhena-pogibshego-geroya-ato-ubiytsy-moego-muzha-prislali-mne-15082014104200
キリル・ジェレズノフ
写真:戦死したヴラディーミル・ヤコブチュク氏と妻のアントニナさん
装甲兵員輸送車の隊長、ヴラディーミル・ヤコブチュクさんは7月17日にルガンスク地方の鉱山労働者の村で戦死しました。
隠れていた分離派兵士は作戦部隊隊長のヤコブチュクさんを射殺したあと、燃えたタイヤや遺体をバックに写真撮影をしました。
(ДеПоでは戦死したウクライナ兵のレポートを連載で報道しています。)
ヤコブチュクさんはこれまで国連の平和軍兵士としてアフリカの今後で勤務。ウクライナ東部で戦争が始まると、テロ激戦区に出動命令が出ました。27歳のヤコブチュクさんには奥さんとヴラディクくん(4歳半)、アルテェム君(3歳)を残して帰らぬ人に。
「子供たちを墓地に連れて行き、夫の棺を見せ、『パパは神様と一緒にいる絡もうお家には帰ってこないのよ』と話したのです。」妻のアントニナさんは涙ながら語りました。
「でも子供たちですから、奇跡を信じてますから、絶対に会えないとは思っていないかもしれません。 パパを待っています。街を車が走り、夫に似ている男性を見つけるとは知って行くのです。一生懸命は知ってパパに会おうと必死なんですよ。...
すみません、とっても辛くって。
最後に夫と電話で話したとき、運命か何かを感じていたかのように、私にこれからどうやって生きて行ったら良いか、指示を与えたのです。
二人の息子を立派な男性に育てあげること、学校に行くようになったら、絶対に喧嘩はするなと強く言い聞かせること、男の子は皆喧嘩する者だからと。そして私には欲法律上の権利を調べて学ぶようにと。家には車があるのですが、私は運転できませんし。」
ヴラディーミルさんが戦死したことは、ソーシャルネットワークのВконтактеで知ったそうです。
同士の兵士たちが哀悼の言葉を綴り、必ず仕返しをすると書き込みました。
3日間同じ部隊の兵士たちはヴラディーミルさんから連絡がありませんでした。
それでも家族は「なにかの間違いでは。生きているかも。」と信じていました。
しかしその後、戦死の確認通知が届き、遺体が送られて来たのです。
「9日に葬儀があり、教会から出て来たところ、郵便配達職員から夫を殺した兵士からの手紙を渡されました。」
ため息をつくアントニナさん。
「我々は彼を殺した。理由は我々の領土にやって来てそこで金稼ぎをしていたからだ、と。(ヤコブチュクさんの給与は契約によると2200グリヴェン)
彼らが夫のパスポートと夫がいつも肌身離さず持っていた息子たちの写真を送ってよこし、それで戦死が確認されたのです。
そして『遺体を受け取ることは絶対にないだろう。なぜならウクライナ軍は我々の戦死した兵士たちをまとめて埋葬しているからだ。あなたら妻や母親たちは集会を開き、男たちをセンチに送らないように講義運動をすべきだ。』と書かれていました。
夫を殺したのはウクライナ人グループで、ヴラド・モスクヴィチの名で知られており、ネット上に写真を掲載しているんです。大破されたBTR80(装甲兵員輸送車)を背景に親指を高く挙げてガッツポーズをしている写真。大破された車の中には夫がいたのです。 この男が10人のウクライナ軍兵士を殺したのです。夫の同僚の話ですと、夫の最後の言葉は『あいつらを生かしておくな』でした。
『このような連中は生かしておかない、戦場で見つけたら、捕虜になどせず、その場でバラバラにしてやりますよ。』都道料のパラシュート部隊の兵士らは私にそう言いました。
作戦部隊の兵士たちは死ぬことはないのです。神の元に召されるだけで私たちのところに戻ってこないというだけなんです!」
残された息子さんたちの写真、青いベレー帽をかぶり、背後には祭壇、そこにはパパの写真とイコン、ろうそくが。
「ヴォーヴァのお気に入りのTシャツがかたみに残っています。これを着て寝ています。 夫の遺体を故郷のチェルノフツィまで送って埋葬したら、そこにアパートを借りて夫の墓の近くで皆で一緒に住みたいね、なんて考えたり。
これ以上何をお話ししたら良いか、辛くて。でも子供たちのために強く生きて行きます。」
なにか援助とか、寄付は必要でしょうか?銀行口座番号をネットに提示して募金を募ることもできますが?という質問に。
「いいえ、だいじょうぶです。なんとか自分たちで頑張りますから。」
写真は、ヤコブチュクさんの個人アルバムから。