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![]() 草原からの使者 沙高樓綺譚 浅田次郎 「沙高樓綺譚」の続編で4話集。 ~今宵もみなさまがご自分の名誉のために、また、ひとつしかないお命のために、あるいは世界の平和と秩序のためにけっして口になさることのできなかった貴重なご経験を、心ゆくまでお話し下さいまし。 語られる方は誇張や飾りを申されますな。 お聞きになった方は、夢にも他言なさいますな。 あるべきようを語り、巌のように胸にしまうことが、この会合の掟なのです。~ という、女装主人の定番フレーズでお話が始まる。 このフレーズを読んだだけでも、それぞれの告白話が尋常ではない事がうかがい知れる。 語られる話の数々はとても不可思議で、読み手の想像力をMAXに膨らませる。 作者は競馬好き? 別の短編集にも競馬にまつわる話があったなぁ… 短編とはいえ浅田氏の迷いのない見事な筆致で独特な世界をかもしだしている作品だ。 浅田次郎その他短編集はコチラ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/05/09 02:28:21 PM
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