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2019年05月12日
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カテゴリ:感想等

さて、ベテラン・今西が出雲地方に出張に行っている間に若手の吉村は、たまたま目にした新聞のコラムで、「白い紙吹雪の女」を目にします。
――――もしかしたら、その女のまき散らしたものが、自分たちが追っている事件の”証拠”につながるのではないか?と考えた吉村は新聞社に電話をしてみるのですが、かなり簡単に女の身元は割れました。
女は銀座のクラブに勤めるホステスで、吉村の質問を軽くかわし、その後行方不明となります。
これだけで、「え?これって容疑者を逃がしてまずくない!?」と小者の私は思いますが、防犯カメラが現在ほど普及しなかったら時代では、確たる証拠がなければ相手が否定をする限り、強く出れないのが現実ですね失敗

「白い紙吹雪の女」=高木理恵子を逃してしまった吉村ですが、ぐずぐずとクラブ(ここでいう『クラブ』は、若者が集う語尾が上がるものではなく、お父様たちが集う語尾が下がる方です)にいると、そこに和賀英良がやってきます。
同伴の女性は、元大蔵大臣田所重喜氏の愛娘の佐知子でした。
吉村はホステスから、和賀は『宿命』と言う曲を発表すると聞きこみます。

事件から2か月程経った8月9日、遺体の身元が判明します。岡山から被害者の息子(養子)が上京してきました。そしてわかったのは、被害者の名前は三木謙一、65歳。お伊勢参りついでの気ままな関西旅行に1人で出かけたものの帰ってこず、家族が捜索願を出していたようでした。
息子彰吉によると、謙一は東京に行く予定はなかったはずで、しかも「カメダ」という言葉に全く心当たりはないようでした
また、三木謙一は元警察官で、最後は島根県で20年ほど赴任。退職後は、地元岡山で雑貨屋を開き、今は彰吉夫婦が継いでいます。東北弁についても、三木は東北弁を使うことはなく、おそらく行ったこともないとのこと。三木が誰かに恨みを買ってなかったについても、「父は実に立派な人間で、誰からも恨みは買わない」と彰吉はきっぱり言います。
そこで今西は国立国語研究所の専門家から、有力な情報を得ます。それが東北弁に似た方言が、島根県出雲地方でも使われているということです。

そこで今西は、出雲に絞って「カメダ」の地名を探てみると「亀嵩(かめだけ)」という所を発見。ズーズー弁は語尾がはっきりしないのが特徴のため、「かめだけ」を「かめだ」と三木が言っても不思議はありません(と、専門家も言ってたし)。しかも三木は島根に赴任中、まさにこの亀嵩を中心に20年以上巡査をしていたことが島根県警の協力でわかります。今西はすぐ亀嵩に向かいます。

三木謙一の養子は、養父の警官時代を知りません。
もしかしたら、”警官”であることから、誰かの恨みを知らないうちに買っていて、今回の殺人事件に発展したのかも知れない――――そう、期待して今西は亀嵩にある村で聞き込みをするのですが、三木は非常に正義感が強く、真面目な人物だったようで、自分が逮捕した強盗犯にまで目をかけるような”お人好し”な人物でした。
実際、彼に刑務所に送られた前科者ですら「三木さんのお陰でまっとうな人生を送れている」と感謝されるような人ですから、三木謙一を知る全ての人から「あの人は人の恨みを買うような人ではない!」と断言されてしまいます。
本当によくできた人の様で、殊の外懇意にしていた桐原老人からは、「父子の乞食が村に来た時は、父親が病気だったため病院に送り、その子どもの面倒を三木夫婦がみた」というお話まで伺ってしまったのです。

一方吉村は、女が電車から撒いた白いものを、線路沿いでしらみつぶしに探します。すると、赤い色が付いたいくつかの白い布の破片が見つかり、その布切れを科学研究所に持ち込みます。すると布についていた赤色は血液と判明し、血液型はO型。三木謙一もO型でした。本格的に高木理恵子の捜索が開始されます。

三木謙一がなぜ東京に行ったのか。それがまだわかりません。旅行の最終目的地であった伊勢に着いたことは、息子彰吉に送られた絵はがきでわかります。そこで、今西は伊勢に向かいました。
そこでの聞き込みで、三木が泊まった宿の女中から、三木が滞在中、2日続けて同じ映画館に行ったことがわかりました。
―――――もしかして、映画の出演者に今回の事件の謎を解く人物が映っていたのでは?と言う、今西の期待は呆気なく打ち砕かれます。
なぜなら、映画は入れ替えになっていて、三木が観た映画は初日と二日目では違ったものであり、それを知るだけで、映画の登場人物=三木の知る人物の線は消えた訳ですが、今西は重要な写真を映画館で見つけます。

今西は亀嵩から帰った後、三木が面倒をみたと言われる父子の乞食が気になり、桐原老人に手紙を送り情報を頼みました。すると返信が届き、その乞食の父親の方は本浦千代吉という名前で、しかもその生家の住所まで記されていました。今西はすぐその住所にある石川県上沼へ向かいます。

住所を訪ねると、千代吉の義理の姉から話を聞けました。本浦千代吉は、妻ふさとの間に、秀夫という息子がいました。しかしその秀夫が3歳の時、千代吉は病気にかかってしまい、妻ふさが家を出ていきます。その後千代吉も秀夫とともに村を去ってしまうのでした。昭和17年の夏のことでした。


さて、行方不明となっていた高木理恵子は、しっかりと都内に潜伏してしました。
彼女は和賀英良の愛人であり、彼の子供を身籠っていました。
和賀の出世のために日陰の身で甘んじるつもりの理恵子でしたが、お腹に宿った子供はどうしても生みたい様子。
しかし、和賀は冷酷にそれを却下します。
幾ら元大蔵大臣の娘との結婚が決まっているとはいえ、酷い仕打ちです。
その後、理恵子は流産をし、出血多量で死亡をしてしまいます。
身分を証明するものがなかったため、理恵子はしかるべき手続きを取り埋葬されますが、吉村はそこから確たる証拠をつかみ、犯人を追い詰める算段をしていました。

その頃、今西はある男の戸籍を調べるために大阪にいました。
その男は「和賀英良」、伊勢の映画館で飾られていた写真に写っていた人物です。
写真に写っていたのは、元大蔵大臣の田所重喜とその奥さんと娘、婚約者の和賀英良でした。
現地(大阪)で調べてみると、昭和20年3月の大阪の空襲で、英良の両親は亡くなっていました。しかし、実はその空襲で法務局も被災。そこにあった戸籍を消失した場合は、「本人の申し出を元に戸籍を再び作る」とのこと。その後、今西は英良が住んでいたとされる場所の付近を尋ねました。しかしその時、「和賀夫婦に子供はいなかった」ことを知ります。
「和賀夫婦に子供はなくて、奉公人(小僧)がいて、その小僧をとても可愛がっていた」と言う証言を今西は地元の古老から聞き取ります。

今西は地道な捜査の末、三木謙一殺害犯として和賀英良の逮捕状を請求します。それは奇しくも、和賀英良が『宿命』と言う曲を発表する日でした。
逮捕状の請求に際して、今西は事件のあらましを語ります。
それはあまりにも苛酷で残酷な父と子の”宿命”の物語でした。
      

​和賀英良と名乗っている男の本名は、本浦秀夫、自身が幼い頃に父の千代吉がかかった病気は、ハンセン病でした。昭和の前半ではまだまだ偏見や差別が根深い病気です。そのため母が去り、父も秀夫を連れて村を出ました。そこからの旅は、困難を極めました。見ず知らずの人間に邪見にされ、食べ物も着るものもままならない。それでも父子はお互いを助け合い、庇い合いながらひたすら流離います。

そんな辛い旅を続けるた父子は、ボロボロの状態で島根県の亀嵩にたどり着き、そこで三木謙一に出会いました。
三木は父親の様態を見ると、それまで邪険に追い払っていた巡査と違った反応を見せます。
父子を保護し、戸籍を照会し、病院に入院させる手続きも取ります。
「息子と離れたくない」と言う千代吉を説得します。
そんな三木と千代吉の交流は絶えることなく、二十数年続きました。

父親の病気が知れ渡っているので、秀夫を引き取ってくれる人物は現れませでしたが、自身に子供がなかった三木夫婦は秀夫を自分の手元に置き、見る限りとても愛情深く接してくれましたが、秀夫は家出をし、大阪に辿り着くのでした。
そして、空襲の際に和賀夫婦の戸籍が紛失したことをきっかけに、”和賀英良”として生まれ変わったのでした。

なぜ、和賀英良(本浦秀夫)は三木謙一を殺害してしまったのでしょうか?
自分の過去を知り、自分の正体を突き止めた三木が脅してきたからでしょうか?
そういう意見が出る中、今西はそれを真っ向から否定します。
三木は純粋に秀夫の無事を喜ぶと同時に、実父の千代吉に秀夫を再会させたいと思い、伊勢から東京に来たのでした。
しかし、今の虚像の地位を失うことを恐れた秀夫は、三木を殺害してしまったのです。
もし、計画的に秀夫が三木を殺そうとしていたら、白いシャツを始末することも、凶器に指紋が残されるはずはありません。

ピアノを演奏しながら指揮をする和賀は昔を回想していました。
舞台袖には逮捕状を持った今西と吉村がいます。若い吉村は今西に問います。
「和賀は父親(千代吉)に会いたかったんですよね?」と。
それに対して今西は「今彼は父親に会っている。彼にはもう音楽の中でしか父親に会えないんだ」と語るのでした。

実は今西は千代吉に会いに行っていました。
和賀英良の写真を見せ、「この人を知らないか?」と訊ねる今西に千代吉は「こんな人は知らない」と答えます。
それが嘘だというのはバレバレです。写真を見た時の千代吉の反応が「この人物は自分の息子の秀夫だ」と表しているのですが、千代吉は直感で別れた息子が何か厄介なことに巻き込まれていると悟ったのでしょう。必死に息子を庇い、それに対して今西も深い追及はできませんでした。

人殺しをしてまで守りたかった自分の過去。
現在では決して不治の病ではないハンセン病ですが、ほんの少し昔の日本では勝手な憶測と偏見で病に罹った人たちやその家族が謂れのない差別を受けてきたのが実情の様です(私も第二王子がもらってきた資料を見るまで知りませんでしたびっくり

実際、この映画を一緒に見た第二王子の感想、

「風景、綺麗だねウィンク

・・・・・うん・・・・日本の四季ってこんなに綺麗なんだなって私もしみじみ思ったよ・・・・・ウィンク
あと出演されている俳優陣があんまりにも豪華すぎて一人で変なテンションになっていたの事実です。

佐分利利信氏と島田陽子さんが一緒に出てるなんて、『獄門島』と『犬神家の一族』のミックスじゃないですかどきどきハート


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そして大岡越前もねうっしっし



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最終更新日  2019年05月12日 00時37分55秒
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