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テーマ:大人のお稽古(778)
カテゴリ:音楽
初めてオーケストラに参加した。前もってわかっていたことだが、全然ついていけなかった。
メンバー募集の際「演奏レベルは問わない」「合奏の初心者も歓迎」と謳っていたが、私以外は皆上級者かつオケの経験者に違いない。まともに弾けるし、そういう余裕・貫禄があった。この人、どう見てもオケ歴長いでしょうという人ばかり。 看板に偽りありというか、世の中そんなに甘くないというか・・・私は場違いだった。 そもそも課題曲が交響曲なのだから、どういう人が集まるか当然予想できた。 「きっと、習熟した人ばかりなんだ・・・」部屋に入ると圧倒されて、足が震えてしまった。(気の小さい中年女) そんなわけで、不慣れな人・技術が乏しい人への配慮は一切なし。 手始めにゆっくりしたテンポでやるのかと思いきや、最初から本来のテンポ。速い。ゆっくり弾くことすら難しい私は、手が止まるばかり。 「Aからもう一度」とか「ここはテンポプリモだから~」とか・・・オケの譜面に不慣れで、すぐに反応できない。 あたふたするばかりで、常に楽譜の順番がメチャクチャ。「次のページがない!どこにいった?」「何ページを弾いているの?」演奏中だというのに弓を置いて、一人でゴソゴソと楽譜をいじる始末。 指揮者の指示にも、演奏の速さにもついていけず、弾けるところも弾けなくなった。 おたおたと、自信なく弾く私の音はかき消される。時々聞こえても外していて、焦るばかり。 無理!全くついていけない!どこを弾いているのかすらわからなくなる。(CDを聴きながら譜面を追っても‘今どこなの?’‘速すぎてわからない!’という有様なのだから) 指揮者「皆さんよくできるので、第3楽章に進みましょう」 私 内心で「はっ?!」 「私は全然弾けません!」「ついていけないのが見えているでしょう」← 私は、指揮者の正面に座っていた 第4楽章しか予習していないし、それすらわからないところや弾けないところばかり。初見で第3楽章を弾くなんて、できるわけがない。 仕方ないので弓を置き、譜面だけ見つめる。‘放棄’したのは私だけ。他の人たちは動揺することなく、スラスラ演奏。 惨め。くやしい。つまらない。ろくに弾けないのだから、楽しいはずがない。 こんな有様では続けられない。ちゃんと弾けるのなら・ついていけるのなら次回も参加するけれど。残念だが、力不足でやっていけない・仲間に入れない。 この人たちは、学生オケや市民オケの経験があるんだ。子どもの頃からヴァイオリンをやっていますとか、吹奏楽部でしたとか・・・のんべんだらりと身を入れずやってきた私とは、背景が違うのだ。(現在も、他に音楽活動をしている人が少なくないようだった) ろくに弾けないくせに「この雰囲気・・・オーケストラは私に合っていないのかな。アンサンブルの方が適しているのかもしれない・・・」なんて思ってしまう自分に呆れる。 そもそも音楽のセンスがないのだから、いくらやったところで上達する見込みがないのだ・・・自己否定・自己嫌悪・悲観・失意・くやしさの底なし沼。そして、力量のない自分に腹が立つ。 教室の先生に対しても申し訳なく思う。だしぬけに私から「オーケストラに参加することになったので!」と言われた先生は、嫌な顔せず指番号を書き込み、レッスンの時間を延長してくれたのに・・・。 オケに参加すると決めてから精神的にきつかったし、やってみて夢破れた。傷心。だからしばらく、オーケストラを聴きたくない。弦楽も聴きたくない。帰宅してから、キョンキョンを聴きまくった。 経験できたことは、よかったと思う。経験しなければ、わからないことなのだから。でも・・・夢破れ、ダメージ大。 楽器を習い始めて半年とか一年とかでオケに入り、楽しんでいる人がどうにも理解できない・・・。だって、無理でしょう!? めげちゃいけないと思うけれど・・・疲れた。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年10月03日 23時05分48秒
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