|
テーマ:アニメあれこれ(26464)
カテゴリ:◆ アニメ 青のオーケストラ
かつて、青野のヴァイオリン演奏に「しびれた」教師・武田は、青野が再び弾くようになることを願っている。だから律子と引き合わせたが、反目しあう二人。
保健室から聞こえるヴァイオリンの音に 青野「くそ!この音が、神経を逆なでする。これじゃ、ただの八つ当たりだ」 イライラの源は、己の胸の内にあるから。 律子「弦、切れちゃったの。あんた直してよ」 人に頼み事する態度ではない。 「武田先生が、青野に頼んでみろって言うんだもん」 武田は、不仲な二人が接する機会をつくった・・・気が利く。 当然、律子が新しい弦を持ってきたと思いきや「お金ない」「来月のお小遣いで返すから!」 エッ!青野の弦を張れと。予想外の図々しさ。 で、律子が青野の自宅にやってきた。(これも予想外) 「弾いて!」と言われても断る青野。しつこくせがまれ 「あのさ、人には踏み入ってほしくない場所もあるんだよ」「お前、そんなことしてると、友達なくすよ」 律子「だったら、私が弾く!」防音室なら音量を気にせず、思いっきり弾ける!とはりきる。 で、つい指導する青野。幼い頃、この部屋で父からヴァイオリンを教わったことを思い出しながら。 律子「め~っちゃ楽しかった!私って天才かも!」 なに言ってんだか!と呆れたが、自分に酔うのも若さゆえか。まだ10代だし。 律子「今日はありがとね。あんたしか頼れる人がいないから、助かった」 「さっきは、わがまま言って悪かったわね」 あら、意外と素直。 青野〈あいつの音は、忘れられなかった父親の音を、かき消していた〉 稚拙な演奏でも、心に響くものがあった。 * * * 律子の事情を知った青野。 武田に言われ、保健室に置いてあったヴァイオリンを持って、彼女の自宅を訪ねる。 喜ぶ律子。 青野を河川敷に連れていく律子。 「ここなら音 出しても文句言われない」 「この間、家で弾いてたら近所の人に怒られちゃってさ~」 当たり前!非常識よ。上手だって耳障りなのに。 「あんたの家はいいよね。ちゃんと防音室があって」 確かに羨ましい環境。 「今度また行くから!」 図々しいが、引き続き青野に指導もされたいんだね。 青野「俺、お前のこと何も知らないで`友達なくすぞ´なんて酷いこと言った。ごめん」 律子が素直になってきたから、青野も同じく。彼女を思いやる優しさがある。 「別に、気にしてないよ。だって私、今の自分がかわいそうなんて、ちっとも思ってないからさ」 強がりか・・・自身を憐れむ段階を、とっくに超えたということか。 「最近は、靴とか体操服を隠されるだけよ」 それは明らかに犯罪! 「今のイヤなことより、これからの楽しいことを考えるようにしたの」 「好きなことを我慢するのは、なんか違うじゃん!」 ヴァイオリンに夢中な律子。だから前向き。 「卒業しちゃえば、あいつらに会うこともないんだし」 そこ!卒業という区切り・終わりがあるのが最大の救いであり、希望に繋がる。 「こいつにとっては、もう過去の出来事なんだ」 律子の言葉が、父に囚われていた青野の心に沁みる。 「ここは、いろんな音が聞こえる。でも、あいつの音は、聞こえない」 ついに、1年ぶりにヴァイオリンを弾く青野。あまりの巧さに息をのむ律子。 青野「ああ、そうか…楽しそうに弾くこいつが、羨ましかったんだ」 ようやく、心の奥底に横たわっていた本心に気づく。 重苦しい気持ちから解き放たれた青野は、笑顔になるしかなかった。 律子との出会いで心境が変わり、封印を解いた青野。「弾いていいんだ」「好きなことを制限する必要ないんだ」と素直になった。 人との出会い、本当に大事。武田に感謝! 夕焼けの河川敷に響く美しい音色、再起のカノン・・・青春だね。 あんた・こいつ・お前 と呼ぶのは、もうやめて。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年04月18日 08時38分17秒
[◆ アニメ 青のオーケストラ] カテゴリの最新記事
|
|