|
カテゴリ:〇 ブリティッシュ・ベイクオフ 4
今週の課題は「デザート」。11人で競う。
まず「トライフル」制限時間は3時間。 <400年の歴史を持つ、イギリス伝統のデザート> ベカ 何年もかかった、我が家のトライフル。 自信満々。ベカは、気の強さが表に出る人だな。これまでの言葉と顔つきで、そう思う。 デボラ ここ数週間で、5〜6回練習した。 ん? 前回から一か月くらい経っているってことか。 キンバリー 失敗なしの鉄板レシピ。 こちらも自信を見せる。先週に続き、波に乗れるか。 <一見シンプルな課題だが、マルチタスクの能力が試される。時間配分を見極めながら、複数の工程を一度にこなさなければならない> あれこれ考えて、無駄なく動かねば。 P どの工程においても、確かな技術とタイミングの見極めが重要。 適切であることが、成功への道。 M 味の一体感が大切。それから、上から下までふんわりとした食感も、トライフルの特徴。 ふわっとして、違和感のない味にする・・・難しいね。 <学生時代、アリは手作りお菓子を売って、チャリティー活動の資金を何千ポンドも集めた> その経験が、自信につながったということね。 `難易度の高いものを、3時間でよく作った´と審査員を 驚かせたい。 控え目だったアリだが、この発言・・・環境に慣れ、先週はそこそこうまくいったから。 実は、トライフルを食べたことも作ったこともなかったというが、事前準備する時間がたっぷりあったようだから、これは問題ない。(とはいえ、定番を一度も口にしたことがないとは思わなかった) 課題のほとんどが初挑戦だし、名前も知らなかったものもあった。 言うとおり、馴染みのあるお菓子ばかりではないね。 一番下の層はレディーフィンガー(無脂肪のビスケット)が定番だが、ルビーはさらにスポンジも焼く。 M やることがいっぱいね。 心配そうな表情。 <今回は、大学の試験勉強で準備が間に合わなかった> 学業や仕事がある人は、そういうことが往々にしてある。仕方ない。 マーク・ベカ・キンバリーは、レディーフィンガーではなくジンジャーケーキを作る。 デボラ(夫と息子の三人暮らし)は、レモンカードでスイスロールを作る。 オレンジリキュール(コアントロー)を、スポンジにスプレーするという。 ポールたちが口を開け、コアントローの入ったスプレー容器をシュッとして味見!不衛生だと思う!イヤだわ。 残り2時間 <トライフルの生地は、焼いた後にアルコールを染み込ませるため、水分を吸収しても崩れないだけの硬さが必要> アルコールをスポンジに含ませるのは、デボラだけではなく、全員ってことか。 次に作るものは、ジャムかゼリー。各自の好みによる。 ハワード ゼリーは好まないので使わない。 お菓子作りが趣味なのに、チョコレートとゼリーが嫌い。 べカ トライフルを食べて育ったようなもの。西ウェールズでは、しょっちゅう食べる。 なじみ深いし作り慣れている。有利だね。 クリスティン (ジャム作りを)2週間くらい練習してきた。 ならばバッチリだろう。 <クリスティンは、結婚して31年。夫はビジネスパートナーであり、ベイキングの助けにもなっている。 「ピニャコラーダのトライフル」は夫の大のお気に入り> 私がベイクオフに出ることになって、夫は大喜びしている。 おしどり夫婦なのだね。羨ましい。(ピニャコラーダは、カクテルの一種だそうだ) <生地を冷ます間に、クレームアングレーズ(カスタード)を作る> マーク カスタード作りが苦手なので、教わって何度も 練習してきた。 自宅で鶏を飼い、卵を得ているマーク。新鮮な卵でお菓子作りとは、贅沢ね。 コーンスターチを用いる彼に、ポールが 「そうか。僕のやり方とは違う」 そう言われても、マークは小さく「OK」とだけ返す。動揺しない。「ならばコーンスターチは使わない」と言わない。自分のカスタードに自信があるようだ。 お手並み拝見といった表情のポール。 結果がどうなるか? <コーンスターチを使わなくても、牛乳の熱だけでとろみがつく> ということは、マークは不正解か。 ルビー ココナツミルクを使ってるので、コーンスターチでとろみを出す。緩すぎるのだけは避けたい。 彼女のカスタードは、どうなるだろう? <だが、熱を加えすぎると分離して使いものにならない> グレン これじゃダメ。やり直す。 時間ある? デボラ 時間がかかって、本当にイライラしてきちゃった。 ハワード まだまだ、やることがいっぱい。 時間配分が心配になるね。 <ハワードは、ジョギングにも熱中している> 健康的でいいね。 <キンバリーは、サルサダンシングにも夢中> こちらも楽しそうでいいわね。 <アリは、トッピングにレモンのマカロンを作る> これで審査員の心をつかんで、実力があるってことを見せたい。 言うことが、一週目とは大違いだな。自信満々。 容器が大きい!金魚鉢みたい。いったい何人分? <それぞれの層が、くっきり見えることが大切> トライフルの特徴だものね。 ルビー うまくいってて、自分でもびっくり。 先週から好調。これで低評価だとショック。 とんでもないことが起きる! デボラ 間違って、ハワードのカスタードを使ってしまった。同じ冷蔵庫に入れてて、自分のと取り違えちゃって。 エーッ! スー ハワード、また大変なことに・・・ ハワードがショックで凍りつくと思いきや、怒らず穏やかな表情。なんて優しい人なの!私なら、怒りを抑えても 動揺は隠せない。絶対に顔が引きつる。息が浅くなる。「あぁ・・・なんてこと!」と頭を抱えるわ。 冷蔵庫は二人で一台ってことか。カスタードを入れた容器が似ていたの? どうにか終えたハワード。アクシデントに見舞われ、疲弊と心配の表情。 =審査= ルビー作 Desert Island 無人島のトライフル P ヤシの木のデザインがいい。気に入った。砂も表現されてて一つの風景みたいになってる。ココナツもスポンジもおいしい。 M ココナツの風味。スポンジの食感も保ててる。 側面のヤシの木がポールにウケた。 層はあまりきれいに仕上がっていないように見えるが…。 「浅い容器の方がよかった」と言ったメアリー。容器は 深いのと浅いのがあるようだ。 グレン作 ラズベリーとアーモンドのトライフル P レイヤーがきれいにできてる。 M パンパンねぇ。 P カスタードの硬さがいい。 M スポンジもいい感じに染みている。 デカ盛りだが、意外と丁寧に作らているようだ。おいしそうだな。 キンバリー作 桃・アーモンド・生姜のトライフル P 層が鮮明で見事。 M アマレッティビスケットとハニーカムのトッピングが秀逸。私には思いつかないが、よく合う。 スーがつまみ食いして「おいしい!」と言ったハニーカムで、評価を上げた。 ロブ作 ルバーブとオレンジのトライフル M カスタードの層が、厚すぎるように思う。 確かに。 P オレンジとリキュールの味はするが、ルバーブは感じない。 パッと見た感じはきれいだが・・・いまいちの評価。失速しているな。 マーク作 生姜・マンゴー・パッションフルーツのトライフル P 下のケーキの層は、もっと薄い方がいい。カスタードが緩い。もっととろみが必要。 コーンスターチを使ったのに緩いとは?層があまり美しくないな。 M これでは、フルーツとカスタードを載せたケーキのよう。 あらら、トライフルではない と言われてしまった。 低評価。 フランシス作 リンゴとブラックベリーのクランブルトライフル P デコレーションが少々やりすぎ。サクサクしたトッピングは、表面じゃなくてクリームの間に薄く敷いた方がよかった。 M カスタードとクリームの量を減らせば完璧よ。 それほどゴテゴテしていると思わないし、カスタードとクリームの量も、他の人と比べて多すぎるようにも見えないが。おいしそうだが、及第点といったところか。 ベカ作 オレンジとジンジャーのトライフル M ゼリーを2つ作って2層に分けた。いいアイディア。 P ゼリーがおいしい。カスタードがかなり緩い。 これじゃ、ジンジャーケーキのゼリー添えだな。 大きく鼻息を漏らし、一瞬の苦笑いから伏し目。くやしそう。(正直言って、感じ悪い) 見た目はそう悪くないと思うが。星がかわいい。ゼリーの色もきれい。 アリ作 ココナッツ・ラズベリー・レモンメレンゲのトライフル M マカロンまで焼くなんて、手が込んでるわ。伝統的なトライフルに、工夫を加えている。 P あえて粗探しをするなら、詰めすぎ。マカロンの食感はいい。底のスポンジは柔らかく、染み具合もいい。クリームも完璧。レモンとラズベリーの酸味もある。いいトライフル。 マカロンで好印象を与えることに成功。 層がきれいだと思わないのだが・・・。クリームが溶けすぎじゃない? クリスティン作 カリブ風ピニャコラーダトライフル M 見るからに魅力的で、楽しいわね。 P まさしくピニャコラーダだ。ココナツも立っていて、いいあんばい。スポンジの風味もいい。フルーツとの相性もいいし、全体の見た目も味も抜群。 白・黄・緑でまとめ、トロピカルな雰囲気に。高評価! デボラ作 間違えて、ハワードのカスタードを入れました。 P いいカスタード。全体の味を審査したら、カスタードだけ審査しよう。 M あなたの方にはコーンスターチが少し入っていて、 ハワードの方には入ってない。 P (ハワードに)カスタードがおいしい。全体の風味はすばらしい。 M スイスロールにリキュールを吸わせすぎたから、崩れてしまったわね。 トッピングの赤が目を引く。 ハワード作 カラメルとリンゴのトライフル P 層がきれいに出せていないね。なるほど、問題点は 明らか。カスタードが緩いからだ。君のカスタードより 水っぽい。 M 味の組み合わせがいいわね。うまく調和している。 だけど、リンゴの皮はむいて ほしかった。 P デボラのカスタードは緩すぎる。ハワードのはおいしくできていた。 こうして審査員がちゃんと対応してくれてよかったね。 面倒なのに、誠実。 いつも思うのだが、最初の課題でも順位をつければいいのにな。 高評価はルビー、アリ、キンバリー、クリスティン←絶賛された グレンも合格。 フランシス、ハワードは「可」といったところ。 低評価はロブ、マーク、ベカ、デボラ デボラ ここにいる間に、個別の要素だけじゃなくて、 全体を評価してもらえる逸品を作りたい。 ん?個別の要素(カスタード)を失敗したのにこの発言?・・・カスタードが良くなければ、全体的な評価も低いに決まっている。 ハワード 次からは、平穏にやりたい。 一週目:指をケガ、二週目:スーにパンを潰される。 気が散るし、時間も無駄にされ、かわいそう。 ルビー 褒められる度に自信が増していく。 アリ `欠点は、詰めすぎたことだけ´と言われた。 一週目は全く振るわず、敗退の危機だった二人が好調。 より一層、自信がついた。 グレン トライフルは、大きいほどいいはず。 そういう価値観だと、勝ち残れないぞ。 ** ** ** メル「トライフルはかつて、貴族だけに許された贅沢品だった。それをある一人の女性が、大衆向けに生まれ変わらせた」 <18世紀、ジョージ王朝時代のイギリスは経済が急速に発展。新興の中流階級が誕生する。彼らは貴族たちの華麗なライフスタイル、特に食文化をこぞって真似ようとした> メル「中流階級の人たちが参考にしたのが、料理研究家 ハナー・グラスだった」 <裕福な家庭に生まれ、16歳で軍人と駆け落ち。質素な暮らしでも、貴族の食事を再現しようとする。そんな中、出版した料理本は中流階級の食卓に革命をもたらした> 歴史家 「当時の料理本は主に有名な男性シェフによるもので、 レシピは大雑把なものだった。グラスのレシピには分量などが細かく示され、わかりやすかった。なので、使用人であっても手の込んだ料理をすぐに覚えることができたハナーの料理本で作れば、食卓は華やかになった」 なるほど。主婦目線でレシピを書き、支持されたのだな。 <中でも人気のレシピが、見た目にも華やかなトライフルだった> メル「1760年、ハナーは当時イギリスで既に人気だったトライフルを、さらなる高みへと引き上げた。革命的な新しい食材・ゼリーを取り入れたのだった」 メルの前に、子牛の足が置かれている! 歴史家 「子牛の足のゼリーでデザートを作ったのは、彼女が最初だったのかもしれない」 <ハナーはゼリー作りの複雑な工程を、明確かつ簡潔にレシピに書き起こし、初めて作る使用人でもできるようにした> 実物も用意されており メル かなり牛っぽい臭いがします。 イヤだなぁ。 <ハナーは`王様の食卓にお出ししても恥ずかしくないくらい、目いっぱい盛ること´と書いている> あら、グレンの`デカ盛り´が正解ってことか。 仕事なので、思い切ってゼリーを口にするメル。で、意外にも「絶品」 ほんの少ししか食べていなかったようだが・・・。 ** ** ** テクニカルチャレンジ。ベイカーたちは、何を作るのか 知らされていない。 スー 課題は「イル・フロッタント」 フランス語で 「浮島」を意味するデザート。火を通したふわふわの小さなメレンゲをクレームアングレーズの海に浮かべて、糸飴を載せてください。制限時間は1時間半。 メアリーによるレシピ。審査員は退室。 <イル・フロッタントは別名`淡雪卵´。ふわふわの白いメレンゲが雪にも見えることから、その名が付いた> ルビー わざわざ、カスタードにメレンゲを浮かべなくても。(^_^;) ぼやく。 キンバリー 作ったことはないけど見た目は知っているから、それが救い。 全く知らないと、イメージが難しいかもしれないね。 M 見た目が上品。メレンゲには均一、かつ十分に火が 通っていなければならない。 P 食感が特徴的。クリーミーなクレームアングレーズ。ふわふわのメレンゲは、口に入れるととろける。それに 加えて、糸飴のパリッとした食感も楽しめる。 M 難易度の高い課題よ。メレンゲに苦労する人が多いでしょうね。 見本のように、美しく仕上げられる人がいるかな? <レシピには、最低限の指示しか書かれていない> グレン 前に作ったことがある。ラッキー! 意外!こんな繊細なお菓子を、彼が作っていたとは。 <メレンゲの強度が足りないと、熱を加えた時に崩れてしまう> それは避けたい。 <スプーンでくり抜いたような「クネル形」にする> アリ 一番乗りは嫌なので、誰かがやるまで待つ。 周囲の様子を伺ってから動きたいタイプ。 ロブ スプーンの丸みを利用して、3面を整える。 難しそう。きれいに同じ形・同じ大きさに整える必要がある。 ハワード メレンゲがちょっと緩かったかもしれない。 だいぶ緩いのでは?!素人目にも良いと思えない。 大きさに迷う面々。個数は書いていないのか。 <レシピには、鍋の大きさも牛乳の温度も加熱時間も書かれていない> アリ この鍋を使うのは僕だけ・・・ウ~ン。 不安がよぎる。 彼は、自分だけ違うことをするのに抵抗がある人のようだ。 メレンゲに火を通す場面で、戸惑う面々。ひっくり返す/返さない。正解がわからない。 ハワード「作り直す。間に合うかどうかわからないが」 ハワードの雲行きが怪しい。とても心配。 メアリーの黄緑色のジャケットが、きれいだな。似合っている。 長文を読んでくださり、どうもありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年05月11日 21時03分09秒
[〇 ブリティッシュ・ベイクオフ 4] カテゴリの最新記事
|
|