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豆柴晴太ののほほん日記

豆柴晴太ののほほん日記

命名 晴太

晴太と出会ってから迎えに行く一週間の間。
道具の準備と一緒にしなきゃいけなかったのは、名前を考えることでした。
子供のいない夫婦だし、相棒は今まで犬も猫も飼ったことがないので
名前をつけた経験がありません。
私自身は小さい頃から犬や猫や鳥に名前をつけてきたので、
できれば相棒につけさせたかったのですが。。。意見は真っ向対立。

相棒の考える名前は”いかにも強そうな名前”ばかり。
私は、この仔犬に健康でたくましくは育って欲しいけど、
自己主張の強い犬や気の強い犬にはしたくありませんでした。
仔犬同士で仲良く遊ぶ晴太をみて思ったのは
「健康で、かつ友達に愛される明るくて優しい犬」
できれば今の「犬好き」という性格をそのまま残して育ってほしい。

小さくてかわいい子犬につけたかったのは”豆”という字と”太”と
いう字でした。
しかし相棒は”豆”と言う字に大反対。
お互い歩み寄れなくて、姓名判断で対決することになりました。
ふたりで出した候補の中で、字画がよかったのは相棒の考えた「虎徹」という
名前でした。

でも私はどうしてもそれが嫌で。。。納得がいかず。。。
”太”という字を残して、いいイメージの字を探しました。

そうこうするうちに思いついたのが”晴”と言う字。
私は気持ちいいほど晴れ渡った空が大好きです。
そして、私の亡くなった母の名前の一文字目が、この”晴”という字でした。

私の母は、かなりアバウトで純粋な子供みたいで、家事も苦手なひとで
家族としては大変なこともありましたが、花や動物を愛し育てるのが
とても上手でした。
庭に咲いた花をつんでは、「きれいな花ですね」といってくれた
いろんな人に差し上げていました。
言葉の通じない日本に来たばかりの留学生とバスの中で仲良くなって、
家に呼び日本食を平気で出す人でした。
人の悪口を言ったり、人を怒鳴ったり、意地悪を言ったり、人を疑ったりが
できない明るくてあったかい人でした。
母のお葬式では「普通の主婦なのに、こんなにたくさん友達がくる葬式は
珍しい」と、いわれました。

私自身は人の好き嫌いも多い偏屈者なので、大人になってからは
「母のような人間だったらよかったなあ」と思うことも多々あります。

そういうわけで、晴太にも「優等生でなくても地味でもいいから、母のように
明るくみんなに愛されて欲しい。」と思いました。
姓名判断で調べたところ、まさに私の望んだ内容で驚きました。

以下がその内容です。
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地道な努力を重ねて、着実に成功へと近づいていく運勢を持っているようです。
功を焦ったり人を出し抜くようなことはせず、徐々に自分の地位を固めながら
目標を達成しようとします。
コツコツとした積み重ねから才能を伸ばし、名声を得るようなこともあるかも
しれません。
何事も現実的に目標を定めて、計画的に努力することで実現させていくタイプ
なのです。
また、優れた容姿を持ちながらも、控えめで堅実な性格であるようです。
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字画も申し分なく、不安要素がひとつもない名前でした。
相棒には「私の母からとった一文字」とは話しませんでした。
でも、「晴太」という名前を候補にあげたところ、すんなりOKしてくれました。

今まで犬や猫に名前をつけるのに、こんなに悩んだことはないんですが
私たち夫婦にとって最初で最後の犬になるかもしれない。
そう思って、真剣に悩んでしまったわけでした。
一見地味で華やかさはあまりないかもしれませんが、今はこの名前が
とても気に入っています。


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