2018/01/17(水)20:59
そういえば……、医者も離婚をするのですね。
今、新幹線の中で
[医学生]という小説を読んでいます。
医学生 (文春文庫) [ 南木佳士 ]
強く希望したわけではないけれども
秋田の医学部に入って(しまい?)学んでいる
小説の中の大学生たちが、
何となく晴れない気持ちを抱きながら
人体解剖実習なんかしています。
ふと文庫本を閉じ、
あの先生のことを考えました。
母が、昨年夏に加齢黄斑変性で通院していた大学病院。
80才を越えた母の目の状態が
手術で改善するとは言い切れない
との話だったし、術後の約1週間は
うつ伏せ寝生活だと言われたにもかかわらず
母は手術を受けることにしました。
手術日を決める段階になり
『じゃあ、26日にしましょうか。』
と、40代であろう男性医師が言った時
手帳を見ていた母が言いました。
『あら、その日は先生、仏滅です。
大安の方がいいわあ~。』
私は、すかさず言いました。
「大安の日に結婚したのに撃沈、
離婚したんだよ、わたし。」
『あー、僕もそうですよ。』
主治医が言い、
あらあらと3人で小さく笑い、
手術日は26日の仏滅に決まりました。
医者でも離婚するのね。
当たり前だけど。
医者の妻におさまった女性は
夫を気に入らなくても
夫にムカツイテいても
決して離婚などせず
なかなかに、世の中を強気で泳いでいる!
というイメージだったので
少し意外だったのと、
先生の言い方があまりにも自然で
肩に力も入っていず
かといって弱々しくも女々しくもなく。
いい感じだった。
田舎の医学部に通いながら
たいして好きなわけでもない場末の飲み屋の娘を
妊娠させてしまった 小宮雄二 が、
不承不承ながらその娘と
結婚するはめになってしまった
というくだりを読んでいて、
何の関係もない大学病院の医師を思い出したのです。
大恋愛の末に結婚したのかもしれない
その医師の人生について、
[離婚したことがある]
という1つの事実しか知らないのに、
なんとなく懐かしく思い出してしまいました。
その医師は、今年4月の異動で
他の病院にうつってしまいました。
少し、残念(>_<)