静かな時が流れる「風の庭」

2016/01/21(木)11:11

折れた桜の木。切られた桜の木。雪を抱えた椅子

園芸(1719)

ずぶずぶと足を雪に潜らせながら、雪の庭を見てまわりました。あらら~! 玉桜の木がぼっきりと私の腰あたりで折れています。上半分は、下には落ちず、後ろの椿の木に覆いかぶさっていました。去年の五月、咲いている時の玉桜の様子です。こんなに綺麗に咲いていたのに、と可哀想ですが、仕方ありませんね。雪の重みだけで折れるほど弱くはないはずなので、折れたところを観察すると、空洞になっているところもあり、知らず知らずに弱っていたのかもしれません。もう二十年以上経っているので、愛着はありますが、寿命ということで。ご苦労様、ありがとうね、と撫でてあげました。振り返ったら、こんな面白い光景を見つけました。アイアンの手すりの部分が溶けて、座面にだけ雪が残っています。アハハ、雪を抱いた椅子、と命名して一人で笑ってしまいました。 桜つながりで、先日M子さんが憤慨していた話を思い出しました。M子さんの広い庭の中でも、いつもお茶を入れてくれる「お気に入りの場所」があります。小さなお堀に面していて、大きなネムノキの下の手製のベンチ。そこに座ると、お堀の鯉が見え、時にはカワセミが横切り、向こう岸には桜が二本。春には、桜が借景となり、М子さんが「お気に入りの場所」というのが分かります。 ある日、その大切な桜の大木が、二本とも切られてしまったそうです。私は、寒いので散歩にも行かず、まだ見ていないのですが、その切り方がひどい、と怒っているのです。業者に頼むと大変なのでしょう。その持ち主が親子二人で切ったみたいで、引きちぎるような切り口だそうです。大木を切るときは、「長い間ありがとう」とお酒を振りかけ、敬いを持って切るものなのに、桜が可哀そうなやり方なの、って。M子さんの大好きな景色は台無し、桜も可哀想。畑の端にあり、しかもお堀に傾いている木を、どうして切る必要があったのかな。ある人は、畑に陽が当たらないからじゃないか、と。 とはいえ、人の土地の人の桜の話で、他人がごちゃごちゃいうのは、失礼だし、控えるべきですが、残念な気持ちは残ります。   昨日のアクセス数 813 花ブログランキングに参加しています応援のクリックをよろしくお願いします。  昨日のランキング  5 位 

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