死ぬその瞬間までマンガを読んでいたい

先日、DMMブックスで初回購入者への７０％OFFクーポンが配布されていたことはご存知でしょうか。
私はTwitterで知ったのですが、大変好評過ぎてキャンペーン期間が予定よりも早く終わってしまったらしいです。
私は知ってすぐに買える範囲最大限でマンガばかり購入しました！

その購入したマンガをチビチビと読みながら楽しんでいたのですが、
おもしろいから一気読みしてしまうマンガってありますよね。
タイトルにもあるように、
「あなたがしてくれなくても」（ハルノ晴）
の１～6巻を読み終えました。



【新品】あなたがしてくれなくても(1-6巻 最新刊) 全巻セット


このマンガを初めて読んだのはもう2年前とかだと思うのですが、
LINEマンガアプリで無料で読める分だけ読んでいました。
今回DMMブックスで７０％OFFで購入できると知り、全巻まとめ買いした、というわけです。

内容を簡単に言えば、セックスレス夫婦が２組出てきて、一方の夫ともう一方の妻が近づき、またその周辺の人との関りとでストーリーは進んでいきます。



【ネタバレあります】（６巻まで読んでいます）


切ないんですよね。
基本的に夫婦の物語なので、いわゆる不倫なんですよ。
というか、主人公のみちは同僚の新名とはキスまでしかしていません。
（それでも不倫は不倫。というか、不倫ってどこから？って話もある）

一方みちの夫の陽一（陽ちゃん）は同僚の三島さんと勢いで一夜限りの関係を持ってしまいます。
じゃあ、みちよりも陽ちゃんのほうがダメじゃん、ってなるのですが、
そういうわけでもないというか。
みちと新名さんは心で惹かれあっているけど、
陽ちゃんは三島さんに対して全く恋愛感情は持っていない
（三島さんは陽ちゃんのことが好きなんだけど）。

多分、自分がどの登場人物に感情移入できるかによって
感想も変わってくるのでしょうが、
私はこの中の誰にも感情移入せずに読みました。
うちもセックスレス夫婦なので、
この２組の夫婦（みちと陽ちゃん、新名さんと楓さん）の気持ちはわかるというか、
どの人のどの感情にも「あーわかる」とか
「夫はこんな風に感じたり考えたりしているんだろうか」とか、
そういう風には感じて読んでいました。

「仕事が忙しくてそれどころじゃない」
「自分の趣味の時間は持つのに、夫婦の時間は持ってくれないの？」
「セックスできなくてもずっと一緒にいたい」
「私はそれは無理」

一言でセックスレス、と言っても、
その状況、原因は人それぞれ、カップルそれぞれなんですよね。
この２組には子供がいなくて、
年齢ははっきり出てきていないと思うけど、
いわゆるアラサーだと思います。
まだ子供をあきらめていない。
長く一緒にいることでセックスレスになるカップルもあるし、
子供ができたことでセックスレスになるカップルもあるし、
夫婦のどちらかだけに原因があってセックスレスになるカップルもあれば、
お互いにそれぞれ理由があるセックスレスカップルもある、
と思うんですよね。

みちのところは陽ちゃんに原因があるセックスレス夫婦です。
みちが相手だとできない、ってタイプ。
一方新名さんの方は奥さんの楓さんに原因がある。
そういうふうに、相手から拒否されているという共通点があり、
みちと新名さんは親しくなって、
いつの間にかお互いに恋心を抱いていた、
というわけなのだけど。

まあ、６巻を読了した時点で、
結局みちは新名さんより陽ちゃんが大切で、
一方新名さんは新名さんでみちとどうこうって前に奥さんとちゃんとしよう、と
二人は親密だった関係を終わらせます。
でも、そうなってから奥さんの楓さんは夫の浮気を疑うし、
陽ちゃんもみちが浮気しているんじゃないかと疑い始める。

そんなもんなのかな。
自分のことしか考えていない人たちって、
夫の、妻の変化に気づかないものなのかもしれない。
陽ちゃんのことをみちはよくわかっているのに、
陽ちゃんはあんまりみちのことをわかっていない。
でも、みちも陽ちゃんの苦しみのことは考えてもなかった。
結局、夫婦だって他人。
自分の心の中のことは言葉にしないと伝わるわけがない。
というか、自分自身の気持ちだってわからないことだってあるのにさ。

新名さんが意外と優しいだけの男じゃなかったんだな、と思ったり。
楓さんに惚れ込んでいたから、楓さんを支えるためにそういうキャラになっていたんだろうなあ。
みちが相手だともっと自分らしく、というか、「自分が頑張って支えよう！」みたいなプレッシャーがないから楽に付き合えたのかもしれない。

陽ちゃんは陽ちゃんで、
みちのことが本当に好きで絶対に離したくはないのに、
セックスができない（立たない）ことでみちを悲しませて、
それでみちの言葉でまた陽ちゃんも傷つくと。
三島さんとはちゃんと（？）最後までセックスできたのにね。
絶対みちに知られてはいけないことよね。

まあ、２巻？でみちに嘘をついた時の
「EDなんだ」
ってのが現実になってしまったとみちが思ってくれれば
それでいいのでは？と思ったり。

んなわけないか。

陽ちゃんも新名さんもいい男なんだけどね。
みちも楓さんもいい女なんだけどね。
だから夫婦としてうまくいくってわけでもないのが難しいところよね。

なんにしろ、みちが新名さんにドキドキしていたシーンは私もドキドキしたなー。
ドキドキは必要よ。

私も子供が生まれてから夫以外の人にドキドキしたことはあったけど、
夫が大切だから流されたりはしなかったなー。
その時まだ完全なセックスレスじゃなかったし。
でも完全にセックスレスになってたら、
夫以外のドキドキさせてくれる人の存在ってホントにヤバイだろうな。

みちと新名さんはお互い子供もいないし、
人生まだやり直せる、って希望もあるし。
それでも、二人とも元々のパートナーを選んだ。

というか新名さん達夫婦はどうなるんだろう。
新名さんは楓さんとどうしたいのか。

なんていうのかな。
男性キャラにも女性キャラにも、めっちゃ魅力的！って人物は出てこないのに（私にとって）
（あえていうなら陽ちゃんよりは新名さん派だなー。うちの夫は陽ちゃんタイプだな、確実に。）
とてもドキドキ、ハラハラ、上がったり下がったりできる、
おもしろいマンガでした。

学生時代なら友達と一緒に読んで感想を語り合えたのに、
お互い子持ち主婦になった今は
なかなかこういうプライベートに関わってくる話は
いくらマンガの感想だとしても話しづらいものがあるな。

ってことでここで思う存分感想を述べさせていただきました。

読んだことがない方で、興味がある方は一度読んでみてはいかがでしょうか。


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