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テーマ:心のままに独り言(8817)
カテゴリ:つぶやきたいの
昨夜・・・駅から部屋まで歩いておりましたら、暗闇から何かが走り出て・・・
柔らかいものが足に纏わりついてまいりました。 な~~~~~~~~~ん♪ 「ねこ・・・」 それは、猫さん・・・体躯からして・・・オンナノコ。 小柄のサバトラさん。 昔飼ってて、事故で死んだ雌猫トラちゃんそっくりな猫でした。 「な~~に~~~?どうしたの~~~?」 「な~~~~~~~~~ん♪」 この界隈には野良ちゃんが多うございます。 住宅街だし、住みやすいのかもしれませんわ。 生ゴミも豊富だし、きっと猫好きもいるので餌をあげる人もいるのでしょう。 しかし・・・野良さんにしてみたら・・・人懐こい。。。 野良は頭がいいのでね。 むやみに慣れていない人間に近づいて頭をこすりつけるようなマネは致しません。 こんな人の良いオマヌケちゃんは、きっと飼いネコ。 こんな街中で放し飼い? それとも逃げ出した?? しかし首輪などはつけておりませぬ。 私はネコが好きです。(いや犬も好きだし、鳥も好き。) だから・・・なるべく外のネコさんとは交流をもちません。 チラリと見て「おお今日もイルね。元気かね?」と確認するだけ。 情がね。。。うつっちゃうカラ。 しかし、情が移ったところでどう考えても、独り暮らしの私の部屋では動物を飼うことは出来かねます故ね・・・ ハンパなことも出来かねる。 餌を与えたりということもあまりしませぬ。 私は猫が好きですけれど、嫌いな方もいらっしゃいますし・・・これは難しい問題。 野良猫に餌を与える人も、猫が嫌いで追い払う薬を撒く人も、私はどっちも批難はできないんです。 ただ・・・ 子猫が生まれているのに痩せた母猫を見かけたり、、、 ギスギスに痩せた猫さんを見つけたりしたら、思わずあげちゃいますけどね。ごはん。 独りじゃまだ生きていけないような小さい子猫を見つけたら、思わず拾っちゃいますけどね。。。 (結果・・・うちの歴代猫は道端出身・・・。) ・・・というわけで、なるべくあたらず障らず主義なのです なのに・・・昨日の猫さんは・・・自ずからかかわってキタんですわい。 「な~~~~~~ん♪」 「なに~~~?どこの子よ?ノラじゃないよね?」 「な~~~~~~ん♪な~~~~~~ん♪」 その柔らかいシマシマの生き物は、私のブーツに頭をこすりつけるようにしてついてくるのでございます。 「あっちゃにお行き。うちには連れて帰れないから。」 「な~~~~ん♪なん♪」 それでもとことこと・・・私のあとをついてくる猫さん。 ぬぅ・・・嬉しいけど・・・ついてこられちゃ困るのよぅ。 「猫は言い聞かせれば、モノ解りの良い動物だ」と群よう子はエッセイに書いていたわ。 よし。 私は、道端に座りこみ・・・その猫と向かい合って申しましてよ。 「自分のおうちにお帰りナサイ。」 そのシマシマの毛玉は、「あい、了解した」とばかりに小さく「なん♪」と鳴いたようにみえたのですが・・・ 再び私が立ち上がり歩を進めると・・・ 「な~~~~~~ん♪」と相変わらずついてくる始末。 モノ解りの良い猫なんて・・・妄想だ!!!!! こりゃついてこられたらタマラン! 思わず・・・ジャスミンはダッシュでその場を立ち去りまして・・・ 息を切らしながらマンションの段を駆け上り、部屋の前に到着したのでございます。 「ふ~~~~~~。。。ふりきった・・・」 そう思った瞬間・・・背後にて・・・ 「な~~~~~~~~~~~~~~~ん♪」 ねこぉぉぉぉぉ~~~~~~~~~~~~~~~~~っっっっ!!!!!! ついてきちゃったよぅぅぅぅぅぅぅぅ。。。。。。。。。 しかも、鍵をあけようとするとドアにぴったりと張り付いて・・・ 「中に入ります」のポーズ。。。 ぬぬぬ・・・やっぱりこいつは飼いネコだ。。。 頭のメデタイ飼い猫だ。 「ダメだってば~~~~~~。もう・・・・」 玄関ポーチに座りこんで、猫の柔らかい頭をなでてやるとゴロゴロと喉をならす音。 しかし飼いネコでもこんなに人懐こいもんか??? 家の人間にすら牙をむく、実家のネコどもとは大違い。。。 「かわいいな~~~おなかすいてんのかな・・・」 お腹が満たされたらいなくなるかも。 「暫しマテ!!」 猫を押しとどめながら、部屋に入り・・・冷蔵庫を物色。 猫が食べそうなものって今部屋にないんだよぅ。。。。。 私は菜食主義なのよぅ。(家では) ・・・ということで・・・やっと発見したダシ用カツブシ(高級)を持って・・・ 再び威嚇しながらドアをあけ・・・外にでると階段を一気に駆けおりまして 少し離れた人気のない駐車場までダッシュ。 (マンションの敷地内であげると、猫嫌いな人に見つかったりして保健所とか呼ばれてもいやだったし) 「な~~~~~~~~~ん♪」 おめでたい頭のネコは、やはりついてくるわけで・・・。 「かわゆいね。。。きみ・・・。まあ・・・知りあったよしみだよ。 これでも食べなさいな。」 カツブシを、手のひらに置いて差出します。 しか~~~し。食べぬ・・・。 「ちょっとアンタ・・・これ高いカツブシよ!」と言っても無視。 ごろごろな~~~~~ん♪といいながら、ひたすら私に体をこすりつけるのみぃぃぃ。 ・・・サカリか・・・。 そうですわ・・・サカリだね。。。 猫ちゃんの発情期のようでございますわ。 「な~~~~~~~~ん♪」というあの切ない声は・・・そうだ、相手を探しているんだわ。 人間でもいいから構ってほしいんだよね・・・この子。 「あ~~~~~恋の季節かね・・・。いいね~~~。うらやましいわね~~~。」 「な~~~~~~~~ん♪」 「しかし、あんた女子ダロウ?あっしも女子なのよね。残念ながら。」 「な~~~~~~~~ん♪」 「お相手いないの??一緒だねぇ~~~~。」 「な~~~~~~~~ん♪」 「まぁ恋は本能に支配されているってことだよね。大層なもんだと考えないことよ。 いっときの辛抱だよ~~~。すぐに落ち着くってば。 あれ?なんでこんなに切なかったんだろうって突然思う日が来るんだよ。」 「な~~~~~~~~ん♪」 「時が解決するさぁね。」 「な~~~~~~~~ん♪」 猫の耳の後ろをカリカリと掻いてやりながら、 昨夜薄暗い駐車場でブツブツ独り言を言っていたのは妖怪ではなくジャスミンです。 しばし、そこでじっとしていたのですけれど・・・ このままではイカン・・・と、そこからダッシュでまた家に戻り(ええ光の速さで) バタンとドアを閉めました。 数秒遅れてドアの向こうで「な~~~ん な~~~~ん」と声が聞こえましたが・・・ 玄関の灯りを消して、暫しリビングへ。 数分後・・・静かになったな・・・と思ったのでね。 ドアをそっと開けてみたら・・・彼女はもうそこには居ませなんだ。 ヨカッタ。 恋なんちゅうのは、ただの妄想でございます。 人寂しさをそう錯覚しちゃうだけ。 はやく忘れてお家にお帰りなさ~~い。 お家で飼い主さんが心配してるに違いない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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