|
カテゴリ:たわごと
猫の耳というものはまことに可笑しなものである。 薄べったくて、冷たくて、竹の子の皮のように、表には絨毛が生えていて、 裏はピカピカしている。 硬いような、柔らかいような、なんともいえない一種特別の物質である。 私は子供のときから、猫の耳というと、 一度「切符切り」でパチンとやってみたくて堪らなかった。 これは残酷な空想だろうか? いや。 まったく猫の耳の持っている一種不可思議な示唆力によるのである。 「梶井基次郎【愛撫】より」 小学生のときこれを読んだとき、 私もずっと猫の耳にパンチでパチンと穴をあけてみたいと密かに思っていたので 同じことを考えた人がいたのかと驚いたものです。 もちろん。 そんなかわいそうなことは、やらないけども。 あのへなちょこなようで、ぴょこんとしなやかな猫の耳を 親指と人差し指でふにふにとこねくり回していると…ついつい良からぬ妄想が駆り立てられてしまうのだわ。 ちなみにフウタさんの耳は検札を通った後なりよ。 私ぢゃござんせん。 天下御免の向こう傷。 ノラさんとの喧嘩のあとの勲章なのさ。 ************************************ 明後日からベトナム出張です。 なんだかバタバタしとりゃあす。。。 新作UPしています。 アジアンスタイル Jasmine. http://www.maomaojasmine.jp お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[たわごと] カテゴリの最新記事
|