2010/07/05(月)16:50
~祭の夜に~ダラダラ凸凹ポルト旅行記その2
フランクフルトから、ポルトまで約2時間くらい。
ポルトに到着したのはかろうじて7月23日の深夜でございました。
日本を発つ前に、一番気になっていたのは気候。
秋に参りました際には、ものすごく暑かったのを記憶しておりましてね。
夏場はもっと暑かろうと思っていたところ・・・
さまざまな人に訊ねた結果・・・
「日が暮れると結構肌寒いから羽織ものがあったほうがいい」との結論に。
・・・まあ飛行機の中も寒いよね・・・というわけで。
薄手のカーディガンを持っていったのですけれども。
「さ・・・さむか・・・・・」
深夜のポルトは寒かった。。。。。。。。
肌寒いとかいうんではなくって・・・寒い。。。
ワタクシ、この寒さでイッキに風邪具合が悪化したような気が致しますわ。
さてね。
地下鉄で市街まで出るか・・・(地下鉄は深夜まで動いている)
タクシーで向かうか・・・。
実は、翌日はポルト最大のお祭り・・・聖ジョアン祭。(ポルトの守護神 St.ジョアンのお祭り)
23日は前夜祭で街中がにぎわっているそうで、タクシーで乗り入れても大丈夫なものか。
ちょっと心配ではございました。
しかし、、、なにより丸1日かけての移動は体力的にも精神力的にも消耗が激しい。
若ければ迷わず「地下鉄で」となるところですけれど。
私たちは、タクシーを選択。
乗りこんだタクシーの運転手は気の好さそうなオジチャンでした。
ポルトガルのタクシーでは一度もぼられたことがございませぬわ。
これって案外海外では珍しいことですのよ。
オジチャンに、ホテルの場所を伝えると・・・
何やら困った顔で私たちに語りかけるオジチャン。
ポル語もラテン語もさっぱりな私たちは、単語から判断するに・・・
「今日はポルトのお祭りの日なんだよ。
だから市街地は混雑しているし、乗り入れができない場所もあるし・・・
もしかしたら少し金額が高くなるかもしれないけど許しておくれ。」
・・・ということのようですわ。
よか人ねぇ。。。
それはもう計算済でタクシーに乗っておりますのでね。
「スィ スィ! おっちゃん、大丈夫よ~~」とお返事。
すると「すまんね~」という顔でオッチャンは猛スピードでタクシーは動きはじめましてよ。
いや。
なんつうか。
ポルトガルのタクシー・・・特にポルトのタクシードライバーさんは良い人が多いですわ。
おじいさんも多いし。
言葉は通じずとも大変紳士的であります。
しかし。
気が優しくとも・・・血はラテン。
ハンドルを握って人が変わったりはしませぬけれど、その運転スピードたるや。。。
すさまじき・・・。
しかも・・・
「今日は聖ジョアンの祭りでね~。お嬢ちゃん。
もうすぐドロウ川で花火が上がるんだよ。
ランタンも上がるしね~~~!
祭りなんだ!祭り!」
・・・なぞと言いながら・・・
「バン!バン!ってね~~花火がね~~~!!」と・・・
すごいスピードで走っている最中に両手放しで手を叩きながら後ろを振り返ったり。←時速120キロ
「ほら!あそこにランタンが!」と前を見ずにほほ笑んだり。。。←時速120キロ
「わ~~~花火ね~~すごいね~~~でも・・・おっちゃん・・・頼むから前を向いて・・・」
・・・とにかくドキドキな到着初日なのでありました。
オジチャンは「この東洋人の娘っこらに聖ジョアンの祭りの楽しさを伝えねば」と一生懸命でございまして。
市街地に入ってからはラジオを切りCDをON。
流れ出たのは【聖ジョアンの歌】。
それを大音量で流しつつ・・・
「ほら!あっちに花火!!! ほら!!聖ジョアンの飾りだよ!!!」と
ハイテンションなオジチャンの説明をききつつ・・・
ホテルのあるバターリャ広場近くに無事到着。
したのですけれど・・・
バターリャ広場に周辺は車の乗り入れが禁止されているようで。
路地は、警察官に封鎖されておりました。
ホテルはすぐそこなのですけれども・・・
「こげな夜中に娘っこば歩かせたらいかん。」とばかりに、タクシーのオッチャンは車を降りると
「遠か国から来た娘らばホテルまで送るけん、通してつかあさい。」と警察官に直談判。
しかし当たり前ですけれど「ノン」。
・・・というわけで。
「気をつけて行くんだよ。そこの角を曲がったらすぐホテルだからね。」
路地でタクシーを降り、おじちゃんに見守られながら荷物を持ってホテルまで徒歩。
祭りで盛り上がるバターリャ広場を抜けてホテルにたどり着いたころには
もう24日となっていたのでありました。
つづく。
バターリャ広場のシンボル的教会。
アズレージョがすごくきれいです。
中は、いかにもカソリックな雰囲気の派手派手教会。