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とにかくよく忘れ物をする、息子のことだ。
「プリントを忘れたので学校まで持ってきて。」なんてことはよくある。 先日も、美術の砂絵を忘れていった。 期末テストが終わったら次の美術の時間終了後に提出ということになっていたので、テスト中も、テスト勉強や寝る時間をも惜しんで取り組んでいた。 あと2時間くらいで出来上がるところまでこぎつけてほっとした。 ただでさえ、点数がよくないのでせめて提出物だけでもきちんと出そう。 その心がけはよかったのだが、テスト明けの美術の時間のある日にやっぱり持って行くのを忘れてしまい、美術の2時間手持ちぶさたで、遊ぶはめになってしまった。 あの努力はなんだったのだろう。 そういえば小さい頃から忘れ物は多かったよな~。 小学校はお弁当だったので私は毎朝早く起きてお弁当を作って専用のかばんに入れてカウンターの上においておく。 「いってきま~す。」 ほっとして、見るとお弁当はカウンターの上。 学校へ持っていかなくては…。 次の日はカウンターがいけないんだと思い、彼の部屋のかばんの横に置く。 これで大丈夫。 「いってきま~す。」 ほっとして、見るとお弁当は彼の部屋にちょこんとおいてある。 学校へ持っていかなくては…。 その次の日、出かけそうになったら玄関に持っていこう。 「お弁当、ここへおくよ。」 「うん、わかった。いってきま~す。」 安心して洗濯物を見に行ったのが悪かった。 お弁当は玄関においたままになってる。 明日は玄関を出るまで、見張っておこう。 「お弁当持った?」 「うん、持ったよ。いってきま~す。」 ほっとしたのもつかの間。 学校から電話があった。「お弁当ないねんけど…。」 もしやと思いマンションの入り口のいつもの友達との待ち合わせ場所に行ってみる。 やっぱりあったお弁当。 「もうー持って行くのいや。」 とにかく、彼はいつも私の上手を行く。 想像もしないような、シチュエーション、パターンで挑んでくる。 まーお弁当だったら食べずに済ますという手もある。 しかし、もっとすごい技を発揮したことがあった。 ある日、「いってきまーす。」と出て行った20分後に 「おかあさ~ん。」と帰ってきた。 どうしたのかと思うとランドセルを忘れたらしい。 教室まで行っておかしいと気が付いたらしい。 まったく、学校に何をしに行くつもりだったのだろう。 「学校から帰ってきて遊びに行くときはお母さんがいないときはちゃんと、鍵をかけていくのよ。」 「うん、わかった。」いつものように、返事はいい。 帰ってきて驚いた。 鍵をかけたのはいいけど、その鍵はドアの鍵穴にさしたままなのだ。 あ~、ちゃんと鍵を持っていくことを行っておかなかった私が悪いトホホ。 しかし、あんまり彼に強く言えないわけがある。 実は私も忘れものが多いのだ。 買い物をして、おつりをもらい買った品物を忘れてくるなんてよくある。 財布そのものを家に忘れたときは「アーよかった。」 と思ってしまう。 店に忘れたことは2度ほどある。 1度目は主人の母をお風呂に連れて行ってあげて、足が悪いので付きっ切りで世話をやいていた。 「われながら、いいお嫁さんだ。」と悦に入っていたのが悪かった。 おばあちゃんの荷物や、着替えに気をとられていて、自分の財布をどこかへ忘れてしまったらしい。 帰りに気が付き、慌てて受付に行ってみると誰か親切な人が拾って届けておいてくれたらしい。 もう一度はスーパーで買い物をしてそのまま財布をスーパーに忘れてきた。 どうやって、そんなことになったのか実は全く思い出せない。 とにかく家に帰って財布がないのでスーパーに戻ってレジの人に聞いたら、やっぱり親切な人が届けてくれていたらしい。 本当に世の中には親切な人が多いものだ。 私も、財布を拾ったときは必ず届けようと心に誓った。 そういうわけで、息子の忘れ物が多いのは私からの遺伝のようだ。 遺伝だから、そうそう簡単に治るわけもない。 でも、私だってこうやって何とかふつーに、生きているのだから彼の心配をすることもないだろう。 しかし、私の忘れ物は彼には内緒にしてある。 そうしないと、後何回学校にうつむき加減で行かなくてはならない日があるか分からないからだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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