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楽しみにしていた『国盗り物語が』はじまった。
第一部 天下への野望道三と戦国の女達 第二部 蝮の道三、虎の信長 第三部 信長、桶狭間の戦いから天下布武の道 第四部 信長と光秀…宿命の本能寺 国盗り物語 昼の2時から夜の11時まで家事をしながらだったので全部は見れなかったけど、中盤以降はきっちりと見ました。 斉藤道三、織田信長、明智光秀の三人を中心にしたドラマでした。 原作が司馬遼太郎さんだったせいか、出場人物が本当に良い人ばかりのような感じがしました。 道三も信長も歴史上の人物の良いところに注目して描いているような気がしました。 道三が身内を毒殺したことや周りを蹴落としたことなどはあまり、描いていないで人間的な芯の強さや、器用さ、天才ぶりが存分に描かれていて見やすいように出来ていました。 信長も私の印象では”鬼”という感じなのですが、キャストの伊藤英明さんが一生懸命演じているのが微笑ましい感じでした。 信長はお寺をどんどん焼いたり、女子供をたくさん殺しました。 それも、かなりひどい殺し方で、川原に死体をつるして見せしめにもしたりもしました。 妹、お市の方の息子なんかは秀吉に殺させたりしています。 光秀のお母さんも和睦のために人質にしていたのですが、助けることは何の苦もなかったのに、意地だけでみすみす、見殺しにしたり。 まさに、鬼なのです。 もちろん楽市楽座や貿易、経済活動を活発にさせたりと、海外の評価はかなり高いのですが、急ぎすぎたところは否めないですよね。 やはり、お寺を焼いてたくさんのお坊さんを殺したりすると、それをこころのよりどころにしていた庶民の反感をかってしまいます。 私は昔、よく「もし、光秀が信長を殺していなかったら歴史も変っていただろうな」なんて考えていたのですが、今は違った考えを持っています。 「もし、光秀が信長を殺していなかったとしても信長は若いうちに誰かに殺された。」と思うのです。 誰にといわれればそれは候補がたくさんいます。 つまり、誰に殺されても仕方がないほどうらまれていたということでしょうね。 明智光秀は以前はかなり悪者扱いされていましたが、最近は光秀側から描かれることも増えてきました。 本当は信長なんかよりもずっと、人間的で責任感も強く思いやりのあった人ではなかったのではないでしょうか。 もちろん、主君を打つのは許されることではありません。 たくさんの家来を路頭に迷わせるだけでなく、家族につらい思いをさせることにもなってしまうのですから。 信長を殺しに行く直前に神社を訪れています。 その時3回おみくじを引き、3回とも”凶”が出たといわれています。 私は去年、京都の霊山護国神社に行って、坂本龍馬や高杉晋作、明智光秀等のお墓に行きましたが、明智光秀のお墓だけはものすごいひびが入っていました。 何か、私達に訴えたいことがあるような気がしました。 ところで、実は私はこの『国盗り物語』で注目すべき役者さんが三人います。 一人目は、伊武雅刀さん(土岐頼芸)です。 本当に役になりきって上手なのです。 『白い巨塔』のときもとっても上手で一挙一動目が離せないのです。 良い役(以前黒田兵衛の役)をしたときはこの世で一番の人格者のように思えたのに、悪役をしたときにはこんなに憎たらしい人はいないくらいひきつけるのです。 二人目は、相島一之さん(足利義昭)です。 『十二人の優しい日本人』以来大ファンになってしまいました。 一度、舞台も観に行ったことがあるのですが、本当に芸達者ですね。 三人目は、平田満さん(赤兵衛)です。 この人は学生時代演劇部で一番目立たないのが良いとつかこうへいさんに見出されたそうです。 色のない色というか、どんな役にもきれいに染まりますね。 今日は三人の大好きな俳優さんを見ることが出来て本当に楽しかったです。 『国盗り物語』をたった9時間でしたので原作からは随分削った部分もあったと思いますが、一気に見て何だか大作に触れた気分です。 今日はとっても楽しかったです。 明日は、『大化の改新』です。 これもまた、本当に楽しみです。 ビデオの用意もバッチリです。 さて、今から頭を切り替えて『中大兄伝』(黒岩重吾)を読むことにします。 今年の正月は本当に良いお正月になりそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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