二十二社にもなっている、龍田大社と法隆寺のそばにある龍田神社へ行ってきました。
まずは、JR三郷駅で降りて官幣大社でもある龍田大社です。
主祭神はい天御柱命(あめのみはしらのみこと)・国御柱命(くにのみはしらのみこと)です。
別名、志那都比古神(しなつひこのかみ)・志那都比売神(しなつひめのかみ)ともいいます。
古事記でイザナギとイザナミが長い棒で海をぐるぐるとかき回し、濃い霧がでて辺りが見えなくなってしまった時に、神様が長い息を吹きかけその霧を払ってしまわれた時に、神様の長い息からお生まれになったのがこの天御柱命と国御柱命の二人の神様なのだそうです。
だから、この神様は「風」を司る神様です。
そして、また天地間風力だけでなく大気、生気、気、をも司る神様で「風神」と呼ばれているのだそうです。
また、疫病なども長い息で吹きとばしたりされたこともあるのだそうです。
神様には、「風の神様」、「火の神様」、「水の神様」などがおられるそうです。
たとえば「水の神様」はお水取りの時の神様や、貴船のおられる神様、丹生川におられる神様などたくさんおられるようです。
龍田大社の神主さんが色々なお話をしてくださいました。
大昔は龍田川といえば、実はこの近くを流れる大和川だったのではないかともおっしゃっておられました。
三室山も実はこの近くにあるのだそうです。
でも、法隆寺の近くにも龍田川がありますよね。
昔はあの川は平群川と呼ばれていたのだそうです。
そういえば、この龍田大社の位置は実は絶妙なんですよね。
大和と難波を結ぶ水上交通の要所なんですよね。
歴史に思いを馳せれば、感慨深いものがありますよね。
実は私は結婚するまで、ここから少し離れた所に住んでいたのですが子供のころん何度か自転車でこの辺りに虫を捕りに来たことがあります。
そのころは、神社を何とも思っていなかったのですが今思えば懐かしです。
暑い夏、友達四人で走り回っていたな~。
今回は、もみじの季節に合わせてきたのですが、大正解。
とってもきれいです。
さて、このあともう一つの龍田神社へ行ってみることにしました。
三郷駅から王寺駅までJRに乗って、そこからバスに乗りました。
着きました、龍田神社です。
ここは、聖徳太子が法隆寺を建てるときに法隆寺の守り神として、龍田大社から分霊された神社だとも聞いています。
思ったよりも小さな神社でした。
このあと、せっかくだから紅葉がいっぱいの龍田川沿いの龍田川公園へ行こうと思ったのですが、途中吉田寺へ立ち寄りました。
「ぽっくり寺」として有名な吉田寺です。
私のお姑さんがよく「私は、ちゃんとぽっくり寺へ行っておいたから、最後は大丈夫やよ。」と何度も自慢げに言っていたのを思い出しました。
たしかに、そのことば通りお姑さんは自分の足で入院してから4日目に本当に眠るように旅立ちました。
もしかしたら、ここのおかげかもしれませんね。
私も、少し気が早いようにも思いましたが、「やっぱり行く時はぽっくりで。」とお願いしておきました。
さて、吉田寺を出て龍田公園へ向かいました。
はい、紅葉が綺麗です。
でもね、実は私が子供のころに見た「ものすごく紅葉が綺麗な龍田川」とは随分違っていました。
当時は、川の両側がもっと低かったように思います。
川岸と川の高さが違わなくて、川岸にびっしりと紅葉がじゅうたんのように散っていて、川の表面を覆うように紅葉が流れてきていたような思い出があるのです。
今は綺麗に整備はされていますがなんだか味気ないように思います。
千早振る神代もきかす龍田川. からくれないに水くくるとは (在原業平朝臣)
嵐吹く三室の山の紅葉は. 龍田の川の錦なりけり (能因法師)
当時は、もっともっと息を飲むような美しさだったのではないでしょうか。
さて、このあと王寺まで向かい信貴山の朝護孫子寺へ向かいました。