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私達夫婦の友人が集まるパーティーに『怪獣』を連れて参加した。
いつもは、全ての人の注目を集めて生活している『怪獣』に、その場は耐えられなかったようだ。 早々に酔いはじめて、大人同士で会話を楽しみ出す。 最初は「かわいいねぇ~」なんて話題の中心だったときは良かったけど、こうなるともうどうにもならない。 出てもいないのに「ちぃ!ちぃ!」と股間を押さえる。 あまりしつこいので、仕方なくトイレに行きオムツを交換する。 メンバーのいる個室に戻ると、すぐさま「ちぃ!ちぃ!」と股間を押さえる。 こんなことの繰り返しで、あっという間に手持ちのオムツを使い果たしてしまった。 母親の私には、彼女の気持ちは良く分かった。 あんなところにはいたくなかったのだ。 ママを連れ出せば独占できる。そう思っての彼女なりの行動だったんだろう。 すぐに連れて帰りたかったけど、そうもいかなかった。 店の入り口のスペースで2人でうろうろと遊んだ。 多分1時間半以上はそうしていただろう。 とうとう疲れて『怪獣』は眠ってしまった。 私はやっと、個室に戻り冷め切ったコース料理を食べはじめた。 ...でも、そんなことよりかわいそうな『怪獣』。 場が嫌な上に、食べなれたものが1つもない。 結局持って行ったお菓子を一袋食べてそれだけで眠ってしまったのだ...。 こんな思いをさせてしまって、しかもお腹も空いていただろう...。 そう思って彼女に付き合っていたら、その約2時間は、全然苦じゃなかった。 こういう気持ちってきっと母親じゃないとわからないと思うな。 父親って、やっぱりどこかで、自分のことが優先なんだよね...って、うちだけかな??。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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